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Androidスマホの新決定版!Pixel 9シリーズ発表 さらに進化したAIを搭載する最新モデル 第25回

45mmが好感触! スマートウォッチとして洗練された「Google Pixel Watch 3」レビュー

2024年09月10日 02時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島 恵里子/ASCII

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ユーザーの回復度を把握できる「今日のエナジー」。Pixel Watch 3を装着して眠った翌朝にスコアが計測されます

エクササイズからの回復度を確認したり負荷目標を設定できる

 Pixel Watch 3にはユーザーの健康を見守るための新しい機能が追加されています。いくつか試してみて役立ちそうな手応えがあったものを紹介します。

 ひとつは「今日のエナジー」と「有酸素運動負荷」です。ふたつの指標をわかりやすく言い換えるならば「今日の元気度」と「フィットネス目標」です。

 前者はユーザーの心拍や睡眠など、Pixel Watch 3が集めたユーザーの生体データを元に「回復度」を調べて、Fitbitアプリが1〜100の数値の範囲でエナジースコアを導き出します。ウォッチを装着して眠った翌朝にスコアが算出されます。

 スコアは毎日変わりますが、1日の間で減ったり増えたりするものではありません。筆者は1週間計測を続けて、一番よい日のスコアが「68」、悪い日が「47」でしたが、いずれも採点は「良好」でした。おそらく心拍変動が大きかったり、睡眠が足りていない日にはもっと悪いスコアが表示されて、その日の運動は避けたり、軽めに済ませるべきであることをウォッチが知らせてくれるわけです。

 「有酸素運動負荷=フィットネス目標」の方は、ユーザーが健康増進、あるいは健康維持のどちらの目的で日々のトレーニングに取り組むのか、Fitbitアプリにあらかじめ「姿勢」を伝えるとユーザーにとって最適な運動の目標値を導き出してくれる道しるべのような機能です。この機能はユーザーの運動習慣をウォッチが14日以上学習してから「目標」を生成してくれるものだったことから、今回のテスト期間に間に合いませんでした。また改めて報告しようと思います。

有酸素運動による負荷を解析。Pixel Watchのユーザーそれぞれの体力や目標に合わせたコーチングを提供してくれます

 Pixel Watchのユーザーが朝目覚めると「Fitbitモーニングブリーフ」が立ち上がります。「今日のエナジー」の数値、目標として設定したエクササイズの到達回数、そして天気など毎朝ダイジェストを届ける気配り機能です。

Pixel Watchを装着して眠ると、翌朝Fitbitモーニングブリーフの機能が利用できます

 Pixel Watch 3は、眠っている間に装着し続けることで睡眠の質や睡眠段階の記録などができます。ウォッチの設定から「自動おやすみ時間モード」をオンにしておくと、機械学習アルゴリズムによってウォッチを装着しているユーザーが眠りについたことをデバイスが自動で検知して、睡眠トラッキングに必要な情報を収集したり、端末のバッテリーライフを節約します。おやすみ時間モードにはウォッチの設定からマニュアルで切り替えることも可能です。

自動おやすみ時間モードをオンにすると、Pixel Watch 3を装着することを忘れない限り睡眠計測を自動で実行します

 初代Pixel Watchの誕生から2年が経ち、3代目のPixel WatchではいよいよハードウェアがFitbitのプラットフォームを取り込んで密接に連携、ユーザーのフィットネスを見守る機能が成熟した手応えがあります。Fitbitアプリの無料プランの範囲でも、コーチングやユーザーの健康を見守る機能がとても充実しています。スマートウォッチらしさがひときわ洗練されたPixel Watch 3がベストな買い時を迎えました。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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