映画も音楽もゲームも最高の体験でした

5万円で買える超迫力サウンドの"攻めたタブレット"<Lenovo Tab Plus>実機レビュー

文●飯島範久 編集●ASCII

提供: レノボ・ジャパン合同会社

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 タブレットを購入する大きな理由のひとつは、エンタメ・コンテンツを楽しむことだ。スマホだと画面が小さいし、ノートPCだと手軽に持ち運べない。

 その点タブレットなら、ノートPCクラスの大画面を手軽に持ち運べるので、エンタメを楽しむにはもってこいだ。

 ただ、通常のタブレットでは、映画を見たり音楽を聴いたり、あるいはゲームを楽しんだりするとき、どうしても「サウンド性能」が弱い。

 そんなタブレットの弱点を完全に覆すのが、ここで紹介する<Lenovo Tab Plus>だ。とにかくサウンドにこだわり抜いた仕様で、タブレットという薄くて狭い空間に8基ものスピーカーを搭載している。しかも、老舗オーディオメーカーであるJBLのスピーカー。そして、5万円前後で買えるのも大きな魅力なのだ。

タブレットの域をはるかに超える
サウンドへのこだわりが凄い!

11.5インチディスプレーの<Lenovo Tab Plus>

スタンド内蔵の背面デザインもスッキリでかっこいい。

 従来モデルの<Lenovo YOGA Tab 11>では、本体下部を円筒形にし、そこにスピーカーを配置していたが、この<Lenovo Tab Plus>では、本体の下半分に厚みをつけ、左右側面から音を出す。

 ツイーター部分は、従来モデルと位置的には変わらないものの、スピーカーの個数が倍になっているので、完全に音圧が違うのだ。

 <Lenovo Tab Plus>のオーディオシステムはHi-Fiマトリックス構造で、出力は26Wもある。22ccの大型スピーカーボックスを備えており、「マトリックス・ツイーター」が4台、「フォース・バランスド・ベース・システム」が4台という構成になっている。

 特に「フォース・バランスド・ベース・システム」は、振動と歪みを最小限に抑え、温かくて深みのあるサウンドを奏でる。

<Lenovo Tab Plus>は両サイドに「マトリックス・ツイーター」(上のスリット)、「フォース・バランスド・ベース・システム」(下部のスリット)が備わっている

 <Lenovo Tab Plus>は、豪華なスピーカーシステムに加えて、Dolby Atmosやハイレゾオーディオにも対応。ハイレゾ対応ヘッドホンを接続すれば、より歪みのないクリアでリアルなサウンドを楽しむことができる。ここまで攻めたタブレットは今のところほかには見当たらない。

Dolby Atmosの効果は「設定」アプリで変更できる

ディスプレーは11.5インチなうえ
2K解像度という贅沢さ!

 そんな<Lenovo Tab Plus>の魅力はサウンドだけにあらず。ディスプレーは11.5インチで、2K解像度の2000×1200ドットだから5対3比率だ。

ディスプレーは2000×1200ドットと高解像度で、発色もいいのでエンタメ・コンテンツを楽しむにはうってつけ

 リフレッシュレートも90Hzと高いうえ、マルチタッチに対応する。スクロールも滑らかで、Webサイトの閲覧も非常に見やすい。

 また、TUV認証の低ブルーライトディスプレーにより、本や雑誌を読むときには、機能をオンにすると長時間使っても目が疲れにくい。

「設定」アプリの「目の保護モード」をオンにすると、低ブルーライトとなり、目の疲れを軽減してくれる。

 画面機能としてMiracastにも対応。同一Wi-Fi内にある対応機器へワイヤレスで映像を飛ばせるので、例えばタブレットで表示した映像コンテンツをテレビのような、より大画面で鑑賞できる。

「設定」アプリの「追加の接続」で、Miracastを接続できるので、同じWi-Fi環境下で繋がっていれば、映像を転送できる

映画もゲームもミュージックビデオも
驚きの重厚サウンドだった!

 <Lenovo Tab Plus>でいろいろなエンタメを体験してみた。まずは映画鑑賞。机の上に置いて観たのだが、サラウンド感は半端ない上に、低音がしっかりしている。特に爆発音は重厚感があって、ヘッドホンなしでも十分に楽しめた。ディスプレーも2K解像度なうえ、鮮明で、完全に没入できる。

スピーカーBoxの部分の構造を示した分解イラスト。それぞれBoxに2つずつスピーカーが備わっており、従来モデルより飛躍的に音圧がある

 ちなみに、前モデルの<Lenovo YOGA Tab 11>でも同じコンテンツを観てみた。サラウンド感はこちらでも十分にあるものの、低音の厚みがないため、比べてしまうと迫力に欠けた。その違いは、誰の耳でもわかるくらいだ。

 次に、ミュージックビデオも鑑賞してみたが、<Lenovo Tab Plus>のツイーターの高音域は明瞭感があり、ボーカルがしっかり耳に届く。加えて、低音が響くので、ベースやドラムによるリズムもしっかり伝わってくる。

 前モデルの<Lenovo YOGA Tab 11>では、少々音が軽い印象で、ボリュームを上げたくなる。ボーカルはしっかり聴き取れるものの、低音の物足りなさは拭えない。

 続いて、3Dゲームをプレイしてみた。シューティング系のゲームでは音のする方向が明確かどうかで勝負が決まるが、<Lenovo Tab Plus>ならば音像がしっかり表現され、ヘッドホンがなくても敵の位置がわかる。

 ゲームによっては、本体を持ちながらプレイすることになるが、ちょうどスピーカー部分を手のひらで包み込む感じになるため、より音が明瞭になり、かつサラウンド感も増した。

 さらに、2Kの高解像度で90Hzという高リフレッシュレート・ディスプレーのおかげで、アクションゲームでもチラツキがなく、ゲームに没入できる。

ゲームではタブレットを両手で持つこともあるため、スピーカーからの音を手のひらで反射して耳へ届けてくれる。そのためより音圧とサラウンド感が増す。ゲームの迫力とともに、改めて“音の重要性”を感じさせてくれた。

 ほかにも、スポーツや音楽ライブなど、いろいろなコンテンツを試してみたが、タブレット単体でこれほどまで臨場感が楽しめるのは初めての体験だった。重厚なサウンドと、高解像度ディスプレーのおかげだ。

スマホの音楽も最高のクオリティーで楽しむ
設定ユーティリティーも便利なのだ

 <Lenovo Tab Plus>のサウンドシステムを活かすべく、「Bluetoothスピーカー」モードが用意されている。スマホとBluetooth接続し、音楽を再生すると、<Lenovo Tab Plus>のサウンドシステムでハイクオリティーのサウンドを楽しめるのだ。

「設定」アプリの「Bluetooth」では、「Bluetoothスピーカー」モードとして機器を接続できる

 また、<Lenovo Tab Plus>の独自機能として、アプリごとにボリュームの設定ができる。例えば、映像と音楽とでは、音の出力に差があるので、ボリュームの調整が必要になる。

 アプリを切り換えたときに急に音が大きくなったり、小さくなったりすることを避けることができ、その都度ボリュームを調整せずに済むのはとても便利だ。

ボリューム表示の上にある「・・・」をクリックすると、起動しているアプリごとにボリューム調整ができる。アプリ間でボリュームが違う場合は、この設定で調整するといい

CPUも十二分の速度!
大容量バッテリーで約12時間駆動もうれしい

 ここで<Lenovo Tab Plus>の基本スペックを見ておこう。CPUにMediatTek Helio G99オクタコアを搭載。メモリーは8GBで、ストレージは256GBと余裕だ。microSDカードスロットを備えているので、もし容量不足に陥っても、手軽に拡張できる。1TBまでサポートしているので、困ることはない。

microSDカードは、トレー式なので頻繁に差したり外したりするものではなく、拡張ストレージのように扱うのが便利

 実際の速度を知るためにベンチマークテストを行ってみた。まずCPU性能を計測する定番の「Geekbench 6」を実行。結果は、シングルコアが735、マルチコアが2009だった。また、アプリを実行したときの性能を測る「PCMark」の「Work 3.0」では、スコアが11550と1万を超えた。Web閲覧、エンタメやゲームを楽しむのであれば、十分に満足できる性能である。

「Geekbench 6」での結果

「PCMark」の「Work 3.0」での結果

 バッテリー容量は8600mAhで最大約12時間のストリーミング再生が可能だ。単純に2時間の映画なら充電せずに6本も観ることができる計算だ。

 しかも付属のACアダプターが45Wと高出力なので、急速充電が可能。フル充電がなんと約90分で完了するという“スピードチャージ”もうれしい。

45W出力のACアダプターと付属のケーブル

「設定」アプリの「バッテリー」では、消費電力を抑える設定や、温度の情報など状態や使用状況などがわかる

 ちなみに内蔵カメラがイン/アウトともに800万画素なうえ、アウトカメラは、オートフォーカスに対応し、顔を自動で認識してピンを合わせてくれる。

 人物の撮影も楽だし、ちょっとした写真を撮るのであれば、わざわざスマホを取り出す必要がない。また、顔認証にも対応しているので、ロック解除はPINだけでなく顔認証でスムーズに行なえるのも便利だ。

アウトカメラのレンズ。800万画素でオートフォーカスなので、撮影してメールやSNSへの投稿なども簡単にこなせる

 充電用の端子としてUSB-C端子が用意されているが、この端子には、USBメモリーやストレージを直結できる。パソコンを介さなくてもデータのやり取りができ、マウスやキーボードを接続してパソコンのように利用することもできる。

クールなボディーデザインにスタンドが便利
オプションの<Lenovo Tab Pen Plus>でペン入力も可能に

 <Lenovo Tab Plus>のボディーカラーは「ルナグレー」のみで、サイズは約268.3(W)×174.3(D)×7.8~13.6(H)mm。重量は約650gと片手で持っても苦にならない。キックスタンドが付いており、自立させることが可能。最大175度まで傾けられるので、視聴スタイルに合わせて調整可能だ。

傾ければデスク上に置きながらペンを使って描くといったときに便利(写真右)、無段階で調整可能なので、視聴やゲームプレイに適した角度に合わせることができる。タブレット本体だけで完結するのはとても便利だ

 <Lenovo Tab Plus>には、充電時に、デジタルアルバムや時計を表示する「スタンバイモード」が用意されている。

 通常はスリープで画面が真っ暗になるところを、時計などの表示が可能となり、インテリアとしても活用できる。もちろん、ユーザーの好みに合わせて設定が可能だ。

充電時のスリープ時に起動する「スタンバイモード」。時計のほか、アルバムの写真を表示することもできる

 また、<Lenovo Tab Plus>には、Lenovoならではの「読み上げモード」を搭載している。文章を読むときに色彩を落としたり、白黒モードにすることで、より目の疲れを軽減してくれる。電子書籍やコミックを読むときに活用したい。

「設定」の「ディスプレー」に「読み上げ」の設定がある。色彩を落とすか白黒にするか選択できる

 <Lenovo Tab Plus>はペン入力に対応しているので、オプションで用意されている<Lenovo Tab Pen Plus>を購入すれば、ペン入力が可能となる。

 Bluetooth接続で低レイテンシー、4096レベルの感圧機能、傾き検出、パームリジェクション機能も備え、<Lenovo Tab Plus>の画面がノートやキャンバスとなる。書き心地もよく追従性も高いので、ホントのペンで描いているように扱える。

 お絵かきだけでなく、書類に赤入れしたり、署名したりするにも便利なので、オススメのオプションなのだ。

<Lenovo Tab Pen Plus>を使えば、追従性もよく書き心地もいいので、絵を描くのにも最適

 <Lenovo Tab Plus>の実売価格は、5万円前後だ。充実したサウンド機能に使い勝手のいいサイズ感、どんな視聴スタイルも叶えてくれるスタンド、大きくて見やすいディスプレーなど、エンタメを楽しむタブレットとしては非常にコスパのいい製品である。

 これまで味わったことのない重厚なサウンドで映画もドラマも音楽もゲームも堪能できる<Lenovo Tab Plus>。高い満足度が得られること間違いなしだ。

 

Lenovo Tab Plusの主なスペック
製品番号 ZADX0061JP
初期導入済OS Android™14
プロセッサー MediaTek Helio G99 プロセッサー(最大2.2GHz)
メモリー 8GB (LPDDR4X)
ストレージ 256GB
ディスプレー 11.5型ワイドパネル(2000×1200ドット)、
マルチタッチ対応(10点)、Miracast®対応
インターフェース USB2.0 TypeCポート(OTG機能付き)
通信機能 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac、
Bluetooth v5.2
オーディオ ドルビー・アトモス、JBL®スピーカー×8、
マイクロフォン×2、マイク/ヘッドホン・コンボ・ジャック
スロット microSDメディアカードリーダー
(最大1TBまで対応)
内蔵カメラ(イン/アウト) 800万画素/800万画素、
フラッシュなし/なし、フォーカス固定/AF
ボタン類 パワーボタン、ボリュームボタン
センサー類 加速度センサー、光センサー、ジャイロセンサー、
GPS、Glonass、Galileo、BDS
サイズ/重量 約268.3×174.3×7.8~13.6mm、
約650g
バッテリー 容量8600mAh、使用時間約12時間、
充電時間約1.5時間
ACアダプター AC 100-240V(50/60Hz)、45W
主な付属品 マニュアル類、ACアダプター、
USBケーブル、カードスロットピン
保証期間 1年間

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