ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第786回
Xeon 6は倍速通信できるMRDIMMとCXL 2.0をサポート、Gaudi 3は価格が判明 インテル CPUロードマップ
2024年08月26日 12時00分更新
AI アクセラレーターGaudi 3の価格はOAM1枚当たり230万円少々
最後にGaudi 3の話になるのだが、実は連載768回からのアップデートはほとんどない。技術的な説明も新しい情報はほぼ皆無である。強いて言えば、連載768回の最後で4096 OAMがほぼGaudi 3の最大構成に近いのではないか? と書いたが、今回8192 OAM(1024ノード)の例が示されたというくらいである。
8192 OAM(1024ノード)のGaudi 3。512ノード2つをさらに上位のスイッチでつなぐのか、それともSpine Switchを128ポートのものに強化するのか、方法論はいくつかあるかと思うが、どう構成するかの情報は公開されていない
ビジネス回りでは、価格が公開された。昨今NVIDIAのH100 80GBが500万円前後(一時期は700万円と言われていたが、最近少し下がったようだ)に比べると半値以下である。この価格の安さとアプリケーションによってはH100以上の性能を出せるということで、性能価格比の高さを前面に押し出してビジネスを進めていきたいようだ。
ただ現状Gaudi 3の導入を検討している所に理由を聞くと「H100のリードタイムが長すぎて待てないので、H100の導入までのつなぎ」というケースがけっこうあるのだそうで、どこまで今後のビジネスにつながるか、やや疑問ではある。
また連載768回の最後にも書いたが、Gaudi 3の後継はFalcon Shoreで、これはXeベースになることを考えると、Gaudi 3からXeへの移行ツールなどでどこまでソフトウェアがそのまま利用できるのか未知数である。
そのFalcon Shoreのロードマップも怪しい(現在インテルの社内ではすべての製品のロードマップ見直しがかけられているという話で、Falcon Shoreが絶対に生き残るという保証もないらしい)のだが、だからと言ってGaudi 4が出るという話にもならないだろう。このあたり、年末までにもう少しクリアになるといいのだが……。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第868回
PC
物理IPには真似できない4%の差はどこから生まれるか? RTL実装が解き放つDimensity 9500の真価 -
第867回
PC
計算が速いだけじゃない! 自分で電圧を操って実力を出し切る賢すぎるAIチップ「Spyre」がAI処理を25%も速くする -
第866回
PC
NVIDIAを射程に捉えた韓国の雄rebellionsの怪物AIチップ「REBEL-Quad」 -
第865回
PC
1400WのモンスターGPU「Instinct MI350」の正体、AMDが選んだ効率を捨ててでも1.9倍の性能向上を獲る戦略 -
第864回
PC
なぜAMDはチップレットで勝利したのか? 2万ドルのウェハーから逆算する経済的合理性 -
第863回
PC
銅配線はなぜ限界なのか? ルテニウムへの移行で変わる半導体製造の常識と課題 -
第862回
PC
「ビル100階建て相当」の超難工事! DRAM微細化が限界を超え前人未到の垂直化へ突入 -
第861回
PC
INT4量子化+高度な電圧管理で消費電力60%削減かつ90%性能アップ! Snapdragon X2 Eliteの最先端技術を解説 -
第860回
PC
NVIDIAのVeraとRubinはPCIe Gen6対応、176スレッドの新アーキテクチャー搭載! 最高クラスの性能でAI開発を革新 -
第859回
デジタル
組み込み向けのAMD Ryzen AI Embedded P100シリーズはZen 5を最大6コア搭載で、最大50TOPSのNPU性能を実現 -
第858回
デジタル
CES 2026で実機を披露! AMDが発表した最先端AIラックHeliosの最新仕様を独自解説 - この連載の一覧へ













