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情報整理の決定版「NotebookLM」が最高すぎる。こういうのがほしかったのよ!!

2024年06月15日 12時00分更新

文● 田口和裕

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「論文」を食わせる

 AIに限らず最新の研究について調べているとやはり論文に当たる必要が出てくる。とは言え英語で書かれた学術論文を読むのはハードルが高い。

 だが、NotebookLMを使えば、要点だけを理解するのはさほど難しくない。

 ではLLMの基盤となるTransformerアーキテクチャーを提唱したことでおなじみ、「Attention Is All You Need」のPDFを入手してNotebookLMで読んでみることにしよう。

「Attention Is All You Need」

 アップロード元に「PDF」を指定してNotebookLMにアップロード。

 しばらく待つと「ノートブックガイド」が生成された。この時点ですでに概要欄に「この論文では、Transformerと呼ばれる新しいネットワークアーキテクチャを提案しています〜」と論文の概要が作成されている。

 「生成」セクションにある「FAQ」をクリックしてみよう。これはアップロードした資料を元に「FAQ(よくある質問と回答)」を作成してくれる機能だ。

「FAQ」

 「Transformerとは何ですか?」「Transformerの利点はなんですか?」「注意機構とは何ですか?どのようにTransformerで使われていますか?」と、すばらしく的を得た質問と答えが一瞬で生成された。

 「生成」セクションから今度は「Study Guide」をクリックしてみよう。こちらはアップロードした資料について学習する際の資料を用意してくれるらしい。

「Study Guide」

 生成されたのは「用語集」と、「Transformerモデルの主な利点は何ですか?」といった論文の内容を理解できているかを問う質問とその答えが10セット、さらに「再帰型ニューラルネットワーク(RNN)と比較して、Transformer モデルの利点と欠点を論じてください。」といった筆記問題だ。

 もちろん筆記問題をそのままチャットに入力すると回答を生成してくれる。

 入力した資料をきちんと原文で読んでみたい時はサイドバーからファイル名をクリックする。

 すると左側のサイドバーが拡大され資料の原文が表示される。左で原文を読み、わからないところがあれば右側のチャットで質問することできるのだ。

 資料内の特定の場所を選択すると、チャットウィンドウに「関連するアイディア」「メモに要約」「メモに追加」「理解をサポート」といったアクションボタンが表示される。

 「理解をサポート」をクリックしたときの回答。選択部分が噛み砕いて説明されている上に用語集まで作成されている。

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