東京工業大学は、最新鋭のスーパーコンピューター「TSUBAME4.0」の運用を4月1日に開始した。x86_64アーキテクチャのマイクロプロセッサーとエヌビディアのGPUというTSUBAMEシリーズの特長を引き継ぎながら、最新のハードウェアを採用することで演算性能を引き上げた。
東京工業大学は、最新鋭のスーパーコンピューター「TSUBAME4.0」の運用を4月1日に開始した。x86_64アーキテクチャのマイクロプロセッサーとエヌビディアのGPUというTSUBAMEシリーズの特長を引き継ぎながら、最新のハードウェアを採用することで演算性能を引き上げた。 TSUBAME4.0は240台の計算ノードをInfiniBandで相互に接続した構成を採用している。1台1台の計算ノードは、プロセッサーとしてAMDのEPYC 9654(96コア)を2基搭載し、GPUはNVIDIAのH100 SXM5 94GB HBM2eを4基搭載。メモリはDDR5-4800を768GB搭載し、ストレージは1.92TBのNVMe SSDを搭載している。さらに、200GbsのInfiniBandを4ポート備える。このほかに、全ノード共有の大規模ストレージも用意した。 この結果、科学技術計算で利用頻度が高い64ビット浮動小数点演算で66.8ペタフロップスの性能を達成した。この値は前世代機であるTSUBAME3.0の5.5倍に達する。さらに、AIでの利用頻度が高い半精度浮動小数点演算の性能は952ペタフロップスに達した。この性能はTSUBAME3.0の20倍に当たるという。 TSUBAMEシリーズは、学内の研究者だけでなく、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点や革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラなどの共同利用プログラムを通して、学外の研究者が企業の研究者にも開放している。(笹田)