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エンドポイントセキュリティ製品を統合、上位製品ではXDRも展開

カスペルスキー、EDRを5ユーザーから利用できる「Next」シリーズを7月から

2024年05月20日 07時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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「Kaspersky Next XDR Expert」に加わるXDR機能の3つの特徴

 Next XDR Expertで提供されるXDR機能については、カスペルスキー セールスエンジニアリング本部の伊藤健大氏から説明された。

カスペルスキー セールスエンジニアリング本部/エンタープライズソリューションエキスパート 伊藤健大氏

 伊藤氏は、XDR機能の特徴を3つ挙げた。

 ひとつ目は、「高度な脅威を高精度で検知」することだ。XDRの基本となるデータの収集・分析には、同社のSIEM製品およびEDRの最上位製品の技術を用いており、エンドポイントとEDRによる脅威検知に加えて、ITインフラストラクチャー全体から収集したデータを相関分析するXDRコンポーネントを追加している。

 データ収集においては、OSとしてはWindowsやLinux、MacOS、OSSではBINDやApache、Squid、Postfixなど、主要ネットワーク機器では、パロアルトネットワークスやシスコ、ジュニパーなどをサポート対象としており、多様なデータソースを収集して、インデックス付けをする。サポート対象外の製品の場合も、対応するプロトコルで通信可能であれば、データ収集が可能だ。

優位性その1:高度な脅威を高精度で検知

主要なサポート対象

 2つ目は、「インシデントの全体像の把握」だ。「Investigation Graph」機能によって、脅威の検知後、関連するイベントを抽出して、ひとつのマップとして可視化する。攻撃の起点はどこなのか、侵害された端末はどのような外部通信や横展開をしていたかなど、インシデントの全体像を把握できる。同機能では、ログの確認や関連する情報の抽出、相関分析、可視化などを自動化することも可能だ。

 3つ目は、「レスポンスの自動化」だ。「プレイブック」機能によって、脅威検知をトリガーに、対象端末のネットワーク分離やファイアウォールのルール追加などのアクションを自動実行する。特殊な環境で発生するイベントに対するレスポンスにも、カスタムシナリオの作成で対応可能だ。

優位性その2:インシデントの全体像の把握

優位性その3:レスポンスの自動化

ユーザー主体の新しいライセンス体系、5ユーザーからEDR機能を提供

 Kaspersky Nextシリーズは、2024年7月1日より販売パートナーを通じて提供される。

 製品の再編にあわせてライセンス体系も変更しており、デバイスライセンスからユーザーライセンスに変更。ひとつのユーザーライセンスで、PCまたはサーバー1台と、モバイルデバイス2台が管理できる。

Kaspersky Nextライセンス体系

 また価格については、Next EDR FoundationsとNext EDR Optimumに関しては、最低購入数は5ライセンス以上となり、複数年購入で割引される。「EDRは敷居が高いという印象を持っている方も多いが、5ユーザーから利用できる」と関場氏。Next XDR Expertに関しては、最低購入数は250ライセンスとなり、価格は個別見積となる。

Kaspersky Next EDR Foundations 参考価格:
新規1年 1ライセンス 7890円 / 新規2年 1ライセンス 11840円 / 新規3年 1ライセンス 15870円 / 新規4年 1ライセンス 22090円 / 新規5年 1ライセンス 25250円(更新1年 1ライセンス 6310円)

Kaspersky Next EDR Optimum 参考価格:
新規1年 1ライセンス 16580円 / 新規2年 1ライセンス 24860円 / 新規3年 1ライセンス 33150円 / 新規4年 1ライセンス 46410円 / 新規5年 1ライセンス 53040円(更新1年 1ライセンス 13260円)

カスペルスキーの法人向け製品の20年のあゆみ

 カスペルスキーは、2024年をもって日本法人設立20周年を迎えた。

 同社は、2004年に日本法人を設立、2007年には法人向けの統合セキュリティ製品を国内に展開し始め、2010年から2012年にかけては、小規模企業やMac、Android、仮想化環境など、各領域にセキュリティ製品を拡張してきた。2016年以降では、脅威インテリジェンスサービス、APT攻撃向け製品、EDR製品、クラウドベースの製品と、サイバー攻撃の高度化や市場ニーズに対応した製品を展開してきた。2023年にはMDRを始め、2024年では法人向けエンドポイントセキュリティを再編したKaspersky Nextの展開に至っている。

カスペルスキーの日本における20年のあゆみ

 カスペルスキーの代表取締役社長である小林岳夫氏は「『Building a safer world』というミッションのもと、企業が安心してインターネットの利便性を享受できるよう、これから10年、20年先も、日本市場でご愛顧いただける製品やサービスの提供を心掛けていく」と説明する。

カスペルスキー 代表取締役社長 小林岳夫氏

 また、ビデオ登壇したKasperskyの創設者兼CEO ユージン・カスペルスキー(Eugene Kaspersky)氏は、「これからもサイバー脅威と戦い続け、次の20年も、日本で成功し続けることを約束する」とコメントを寄せた。

Kaspersky 創設者兼CEO ユージン・カスペルスキー(Eugene Kaspersky)氏

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