今年3月開業のNRT12に次ぐ印西地区3棟目、合計で104MW規模のデータセンターキャンパスに
MCDR、ラック最大70kWの“AI対応”NRT14データセンターに着工
2024年05月10日 07時00分更新
データセンター事業者のMCデジタル・リアルティ(MCDR)は2024年5月9日、千葉県印西市において、同地区の3棟目となる「NRT14データセンター」の建設に本格着工したことを発表した。NRT14のサーバー用電源容量は最大31MWで、既設のNRT10、NRT12(今年3月開業)との合計で、最大104MWの大規模データセンターキャンパスとなる。NRT14の開業およびサービス開始は2025年12月の予定。
NRT14は地上6階建(免震構造)で、延床面積は2万2800㎡、収容可能ラック数はおよそ2800ラックを予定している。MCDRでは「首都圏における拡張性、柔軟性、AIインフラ対応のデータセンターへの需要増大を受け、追加開発を行う」と説明し、NRT14においても、NRT10やNRT12、KIX13(大阪府箕面市)と同様に、GPUサーバーの安定稼働に適した堅牢かつ柔軟性の高いファシリティを提供する計画だ。
NRT14ではラックあたり最高70kWの高密度コロケーションサービスを提供し、大規模AIワークロードやHPC、メタバースなどでの活用需要に対応すると述べている。なお、コロケーション用データホールの使用電力は実質100%再生可能エネルギーとする予定。
またNRT14は、相互接続サービス「キャンパスコネクト」によりNRT10やNRT12とシームレスに接続され、キャンパス全体を生かした柔軟なラック拡張が可能になるとしている。