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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第57回

【鉄板&旬パーツ】「DeskMeet X600」と組み合わせたいCPUクーラーを見つけ出す!

2024年04月19日 13時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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冷却パフォーマンスをチェック

 Ryzen 5 8600Gを搭載したDeskMeet X600に取り付けたIS-55-BLACKと、AXP90-X53 Fullの冷却性能をチェックしてみた。

 Ryzen 5 8600G付属CPUクーラーのWraith Stealthとともに、「CINEBENCH R23」と「3DMark Night Raid Stress Test」を実行した際のCPU温度などを「HWiNFO64 Pro」で記録した。

6コア/12スレッドで、GPUにRadeon 760Mを内蔵するRyzen 5 8600G

Ryzen 5 8600GのPPTは87Wで、CPUリミット温度は90度になっている

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 5 8600G」
(6コア/12スレッド、最高5.0GHz)
CPUクーラー ID-COOLING「IS-55-BLACK」(120mm径、トップフロー)
hermalright「AXP-90 X53 Full」(90mm径、トップフロー)
AMD 純正CPUクーラー(Wraith Stealth)
マザーボード ASRock「DeskMeet X600」
(AMD B650チップセット)
メモリー Crucial 「Pro Overclocking DDR5-6000 32GB kit CP2K16G60C36U5B」
(16GB×2、DDR5-6000)
ビデオカード 内蔵GPU(AMD Radeon 760M)
ストレージ CFD販売「SFT6000e 1TB CSSD-M2L1KSFT6KE」
(1TB、PCIe4.0×4)
PCケース DeskMeet X600付属
電源ユニット DeskMeet X600付属

CPUフルロード時も安心の80度台で推移

 まずはCPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」を10分間実行した際のCPUクロック(Core 0 Clock (perf #3) [MHz])と、CPU温度(CPU (Tctl/Tdie) [°C])の推移をみていこう。

 付属のWraith Stealthでは、CPU温度がリミットの90度に達してしまうが、IS-55 BLACKとAXP90-53 Fullでは80度台を維持している。IS-55 BLACKは電源ユニットのファン部に密着してしまうが、最高でも81.2度と、AXP90-53 Fullからも約6度もダウンしている。

 動作クロックはIS-55 BLACKが最高4800MHzだったところ、AXP90-53 Fullは5050MHzと伸びており、テスト実行中の「CPU Package Power [W]」もIS-55 BLACKが71.276Wだったところ80.296Wになっていた。

単位:MHz

単位:℃

 続けて、iGPUに負荷をかける「3DMark Night Raid Stress Test」を実行した際の CPU温度と、GPU温度(GPU Temperature [°C])をチェックしていこう。

単位:℃

単位:℃

 Wraith StealthからCPU、GPUともにテスト中の温度はダウンし、両CPUクーラーはCPU温度が最高60度台前後、GPU温度が最高80度前後という不安のない温度で推移している。

DeskMeet X600自作におすすめ

 ID-COOLING IS-55-BLACKは、電源ユニットと密着してしまうため、使用は自己責任の側面が強くなってしまうが、冷却性能に不足なしで、導入コストも4900円前後と良好と言えるだろう。

 そして、もうひとつのThermalright AXP-90 X53 Fullも、冷却性能、コスト面ともに不足なしだ。とは言え、マザーボード裏面からの取り付けや、固定ナットの締め込み加減と、初心者には若干ハードルが高いだろう。

 それぞれマイナス点はあるが、DeskMeet X600自作に、おすすめできるロープロファイルCPUクーラーではあるので、選択肢に入れておこう。

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