OpemAIは4月12日、同社の提供するAIチャット「ChatGPT」の有料版「ChatGPT Plus」で、同社の最新大規模言語モデル「GPT-4 Turbo」が利用可能になったことを発表した。
文章作成、数学、論理的思考、コーディングの能力が向上
GPT-4 Turboは2023年11月に発表されたGPT-4の新バージョンだ。GPT-4に比べてコンテキストウィンドウが128K(GPT-4は8K)に拡大され、API利用コストも下がっている。また、「GPT-4 Vision API」を通じて画像の認識も可能になっている。
これまではAPI及びマイクロソフト「Copilot」のみで利用可能だったが、今回「ChatGPT Plus」及び「ChatGPT Team」、「ChatGPT Enterprise」でも利用可能になる。
これにより、文章作成、数学、論理的思考、コーディングの能力が向上し、ChatGPTの応答もこれまでより直接的で、冗長でなく、より会話的な言葉を使うようになるという。
オープンソースのLLM評価ツール「simple-evals」も発表
同時にLLMの性能を評価する軽量なツール「simple-evals」がGitHubで無料公開されている。
このツールにはMMLU(言語理解)、MATH(数学問題)、GPQA(Googleで検索できない質問に対する応答)、DROP(読解力)、MGSM(多言語による算数・数学)、HumanEval(コーディング)、MMMU(大規模マルチジャンル・マルチモーダル理解と推論)の7つの評価項目が用意されている。
OpemAIだけではなくAnthropicのAPIにも対応しており、アダプターと呼ばれる変換ツールを介することでほかのLLMの評価も可能になるという。