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山根博士の海外モバイル通信 第698回

スマホにレンズフィルターが常識に!? シャオミやvivoのスマホが67mmフィルターに対応

2024年04月19日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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フィルター

67mmフィルターを付けられるスマホが増えている

 ライカとコラボしたシャオミのハイエンドスマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」に注目が集まっています。海外ではシャオミの本格的なライカ搭載モデルとして話題が集まっており、日本では技適があるということで、国内発売もあるのかと注目されているのです。

 このXiaomi 14 Ultraにはバッテリー内蔵グリップを装着できるケース「Photography Kit」が別売されており、外観がデジカメ風になるだけではなく、67mmのレンズ用フィルターを取り付けることもできます。

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Photography Kitを装着したXiaomi 14 Ultra。67mmフィルターも装着可能

 スマートフォンのカメラはデジタル処理で様々な加工が可能であり、レンズフィルターを使う必要性は一般のデジタルカメラより少ないと思われます。しかし、極端に明るい場所で光量を減らすためのNDフィルターや、光の反射を抑えるCPLフィルターなど、より凝った写真を撮りたい人にはフィルターは有用でしょう。

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反射を抑えるCPLフィルターを使った例

 Xiaomi 14 Ultraには67mmのレンズフィルターが装着できます。フィルターは今でも量販店で売られていますし、フリマやオークションで中古品もかなり出回っています。Xiaomi 14 UltraとPhotography Kitを入手したら、フィルター撮影にも挑戦したいものです。

 67mmのフィルターが使えるスマートフォンはほかにもあります。vivoの「X100 Pro」の専用ケースは、67mmフィルターに対応しています(SmallRigのグリップでvivo「X100 Pro」の動画・写真撮影が自在になる)。

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67mmフィルターを装着できるvivo X100 Pro用ケース

 両者申し合わせたように同じサイズのフィルターを装着できますが、スマートフォンの本体サイズはほぼ同じであり、最近流行りの円形のカメラバンプの大きさも同等。そうなると装着できるフィルターサイズも類似したものになるのでしょう。またこの両者が同じサイズを採用したことで、フィルターメーカー側にもちょっとしたビジネスチャンスが訪れるかもしれません。

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最近のカメラスマホはカメラバンプ部分のサイズもほぼ同等だ

 この2社の67mm対応に対抗してか、サードパーティーのケースメーカーも同様の製品を出しています。たとえばOPPOのカメラフォン「Find X7 Ultra」用に、67mmフィルターを装着できるケースが中国で販売されています。なお、Find X7 Ultraの詳細はこちらの記事を参照してください(OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ)。

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OPPO Find X7 Ultra

 ケースとセットでフィルターを売る業者も増えています。従来ならケースだけしか売れなかったものが、フィルターを付けることでより高い価格で販売することができるわけです。一般的なデジタルカメラユーザーがレンズに「とりあえず」UVフィルターなどをつけてレンズ表面を保護するように、カメラバンプが大型化する最近のカメラフォンも、フィルターをケースに装着して使う人が増えるかもしれません。

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ケースとフィルターをセットで売る例も増えてきた

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