グーグルDeepMind出身の研究者とエンジニアが設立したAIベンチャーUdioは4月10日、音楽生成AI「Udio」を公開した。4月11日現在は無料のベータ版となっており、1ユーザーあたり毎月最大1200曲まで作曲可能だ。
Introducing Udio, an app for music creation and sharing that allows you to generate amazing music in your favorite styles with intuitive and powerful text-prompting.
— udio (@udiomusic) April 10, 2024
1/11 pic.twitter.com/al5uYAsU5k
Udioはテキストプロンプトなどを使い、作曲経験のないユーザーでも曲作りを楽しめるサービス。1つのクリップの時間は30秒程度だが、複数のクリップを組み合わせることで、より長い楽曲にすることもできる。
作曲時は楽器やジャンル指定だけでなく、合成音声によるボーカルパートの挿入にも対応。同社が公開した作例では楽器、ボーカルともに自然な表現で、事前情報がなければAI生成楽曲だとはわからない。ボーカルは日本語の歌詞を歌うことも可能だ。
楽曲の品質の高さからSNS上でも話題となっており、Udioで作った曲をアップするユーザーや、Udioの混雑で生成に時間が掛かっていることを嘆くユーザーも出ている。競合となる音楽生成AIサービス「Suno AI」と比較されることも多い。
なお、同社は生成された楽曲のボーカルに実在のアーティストの声を使うことはないとする一方、AIの学習に使用したデータの詳細は明らかにしていない。
Udioはベンチャーキャピタル「アンドリーセン・ホロウィッツ」などの支援を受け、ニューヨークとロンドンを拠点に活動している。
