ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。季節が冬から春へ。まだまだひんやりと冷え込む日もありますが、スーパーに並ぶお野菜はすっかり春へとシフトしたなと感じます。
“菜の花”は年始頃から野菜売り場でよく見かけるようになりました。
ほろ苦いのに甘みもある、春ならではの味覚。おひたしにするとお酒のおつまみにぴったりです。
そんな、春の味覚が丼チェーンに登場しました。
なか卯に“菜の花“を使用使用した「親子丼」
丼メニューや京風うどんなどを提供する「なか卯」は、「菜の花の親子丼」(並550円)を3月13日11時から販売します。
看板メニューである親子丼に、“菜の花”のからし和えをあわせた新商品。
なか卯では、菜の花をかつてみそ汁で使用したことはあるけれど、メインのメニューで取り入れたのは初めて。
いかにも「春~!」な親子丼。発売が待ち遠しかったため、春が来たかのように浮足立ってひと足早く試食してきちゃいました。
「菜の花の親子丼」はどんな味?
こちらが、「菜の花の親子丼」並サイズです。サイズのバリエーションはごはん小盛、ごはん大盛とありますが、具(親子の部分)は同量みたいですね。
親子丼の黄色に、菜の花の緑が映えますね。なお、なか卯の親子丼に使用する卵は、飼料や飼育環境にこだわっており、濃厚でコクのある味が特徴です。
そんなこだわり卵の親子丼と、菜の花の相性はどうでしょうか?
菜の花は親子丼全体に絡んでいて、一口ごとに自然と口に入ってきますよ。
いただくと、菜の花の「シャキッ、モキュッ」とした食感! あらかじめ菜の花は茹でられていますが、みずみずしい食感がしっかりと残っています。食感の印象は大きいですね。
味はどうかと言うと、親子丼に菜の花の風味が足されて、親子丼として違和感こそないものの、確かにグッと「春らしい」味わいになっています!
言ってしまえば、菜の花は青菜なので、取り立ててインパクトある味になるわけではありません。からし和えに仕立てていて、ほのかに辛みもありますが、菜の花本来の風味や、親子丼のだしの味わいと調和して、ほとんど辛いとは感じないほどです。
シャキッとした食感のアクセントと、春野菜特有のほんのりとした苦みが足されることで、親子丼のだしの甘みがより引き立ち、春を感じさせてくれる……。味わい深い、これにつきます!
ものすごく辛くて苦いなんてことはないので、お子さまや辛いのが苦手な人も安心して食べられますが、どちらかという大人向きの、繊細な味と言えるでしょう。
我こそは大人というあなたにオススメできる、菜の花による旬を堪能できる親子丼です。
丼チェーンでは珍しいですよね
それにしても、ファストフード的な丼チェーンで、季節の野菜である“菜の花”を使用するとは珍しいですよね。牛丼店含めて、菜の花を使用したメニューはめったに見かけません。
なか卯は飲食大手ゼンショーグループで、ココスや華屋与兵衛といったレストランも系列です。仕入れの強みがそのあたりにあるのかもしれません。
ちなみに、なか卯の親子丼は1994年より販売開始されて、今年で30周年。昨今は原材料の高騰から各チェーンで値上げを余儀なくされましたが、なか卯では親子丼2023年4月に値下げしたことで、「親子丼」の看板メニューとしての存在感を強めています。
なか卯の広報担当によると、「今年は30周年と直接的に押し出していく予定はないのですが、昨年の価格改定に続き、『なか卯に看板メニュー、親子丼あり!』ということをみなさまに注目していただけるようがんばりたいと考えています」とのことでしたよ。
親子丼好きとしては、これまでにない変わり種の親子丼の登場や、定番親子丼の価格据え置きアップデートを期待しちゃいます。ひとまず、13日登場の「菜の花の親子丼」をお楽しみに!
※一部店舗は価格が異なる

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