Googleが使えない中国ではBaiduの検索になる
Galaxy S24シリーズは「AIスマホ」ともいえるAI機能を強化したスマートフォンです。オフラインでも使える通訳などAIを使った便利な機能が満載されていますが、検索に便利な「かこって検索」機能も利用できます。
このかこって検索はグーグル検索をより簡単にできる新しい機能。しかし、グーグルサービスのない中国ではグーグルの代わりにバイドゥ(百度)の検索エンジンが使われています。
ということで中国・深センのサムスンストアでさっそく試してみました。
中国でのサムスン人気も、折りたたみモデルの「Galaxy Z Fold5/Flip5」「W24/W24 Flip」のおかげで少しずつ回復しています。お店に入ってGalaxy S24 Ultraを手に取ると、店員さんが中国語で話しかけてきました。さっそくAI通訳機能で要件を伝えると「そうですか」と笑顔で返事してくれました。お店にある実機ですぐに会話ができるというのも便利です。
画像の切り抜きや移動も便利だよと、AI機能をいろいろと説明してくれます。このあたりの機能はグローバル版と変わりませんね。オブジェクト消去、移動したあとの背景塗りつぶしなどサクサクと操作できます。
さて、一番気になる「かこって検索」をやってみました。画像や動画などで気になったものがあったら、ホームボタンを長押ししたあとに、指先でそのオブジェクトをかこみます。するとその範囲が自動選択されて検索できます。
検索結果はグーグル検索ではなく、バイドゥ検索の結果です。またその下には中国大手ECサイト「京東(JD)」の関連ショッピング情報も出てきます。中国版はこのように標準検索エンジンとしてバイドゥを使うようカスタマイズされていました。
ほかの写真でも同様に「かこってバイドゥ」してみました。中国の景勝地などはしっかりと検索される一方、おそらく南方の離島のような写真はバイドゥ側に情報がないからか検索結果は出てきませんでした。このあたりは検索エンジンのデータベースの差がでてきます。
逆に言えば中国の地方の民芸品など、中国ローカルな情報はグーグル検索ではでてこないかもしれません。なお、中国版Galaxy S24 Ultraを日本語モードにしていたため、エラーメッセージは日本語で表示されました。
店頭のGalaxy S24 Ultraのでもモードでもこの「かこってバイドゥ」が大きくフィーチャーされていました。実際に筆者もかこって検索をグローバルモデルで使ってみて、もう以前の検索方法には戻れないと感じたほど便利でした。今後はこの「かこって」検索がほかの中国メーカーにも広がるかもしれません。
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