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アマゾン、ChatGPT(GPT-4)超えのAIモデル開発か その名も「Olympus」

2023年11月10日 18時00分更新

文● 田口和裕

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 アマゾンは現在、コードネーム「Olympus(オリンパス)」と呼ばれる、OpenAIのGPT-4を凌ぐ性能を持つ大規模言語モデル(LLM)を開発中である、と複数の米メディアが報じた

「Amazon Bedrock」の切り札になるか?!

 報道によると、Olympusは2兆個という膨大なパラメーターで訓練中であり、完成後にはOpenAIやグーグルの上位モデルに匹敵する性能を持つとされる。なお、OpenAIのGPT-4のパラメーター数は非公開だが1兆個とされている。

 関係者によると、チームの指揮を取っているのはアマゾンの音声アシスタント「アレクサ」の元責任者であり、人工知能(AGI)部門のヘッド・サイエンティストのロヒト・プラサド氏。

 すでにAWSは生成型AIのAPIサービス「Amazon Bedrock」で自社開発の大規模言語モデル「Titan」や、OpenAIのライバルとなるAIベンチャー「Anthropic」「AI21 Labs」などが提供する生成AIモデルの提供を開始している。

 Olympusの出来はまだ未知数ではあるが、先行するマイクロソフトの「Azure AI」、グーグルの「Google Cloud AI」といった競合クラウドAIプラットフォームに対抗するための強力な切り札になるのではと予想されている。

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