ソフトバンクは、2023年10月31日、生成AI開発向けの計算基盤の稼働を開始したことを発表した。
計算基盤は、NVIDIA TensorコアGPUを2000基以上搭載したAIスーパーコンピューター「NVIDIA DGX SuperPOD」、「NVIDIA ネットワーキング」、「NVIDIA AI Enterpriseソフトウエア」で構成された大規模クラスターとなり、大規模言語モデル(LLM)学習向けの計算基盤としては国内最大級だという(ソフトバンク調べ)。設備導入および構築においては、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の支援を受けた。
同基盤は、ソフトバンクとSB Intuitionsで段階的に利用しながら、2023年度中にすべての投資と構築を完了させ、大学や研究機関、企業などにも提供する予定。
SB Intuitionsは、LLMの開発や生成AIサービスの開発・提供を担うソフトバンクの子会社。同社は、計算基盤の稼働開始に伴い、日本語に特化した国産LLMの開発を本格的に開始。日本の商習慣や文化に適した生成AIサービスの提供および、2024年内に3500億パラメーターの国産LLMの構築を目指す。