Anthropicは10月16日(現地時間)、同社が公開するAIチャットボット「Claude 2」の公開範囲を日本を含む世界95の国と地域に拡大したことを明らかにした。
リストにEU加盟国なし
We’re rolling out access to https://t.co/RxKnLNNcNR to more people around the world.
— Anthropic (@AnthropicAI) October 16, 2023
Starting today, users in 95 countries can talk to Claude and get help with their professional or day-to-day tasks. You can find the list of supported countries here: https://t.co/PbMuaqJcjU
7月11日に発表された「Claude 2」は、数百ページの文章(100Kトークン)をプロンプトとして読み込み可能かつ、高度なファイルアップロード機能も備えている。ChatGPT対抗馬の本命とみなされることも多い。
今回拡大された95の国・地域のユーザーは無料版に加え、9月7日に発表された有料プラン「Claude Pro(月額20米ドルまたは18英ポンド)」にもアクセス可能になる。
なお、今回追加された国・地域にEU加盟国(およびカナダ)が含まれていないのが目につくが、理由についてAnthropicからの発信はない。おそらく法整備などの調整中であることが考えられる。
アマゾンが最大40億ドル投資を発表
9月24日には、米アマゾンが最大40億ドルを投資し、Anthropicの少数株主になるという発表があった。
両社は生成AIを発展させるため戦略的協力関係を結び、AnthropicはAWS(Amazon Web Services)を主要クラウドプロバイダーとして選定し、AWSが設計したカスタムチップを使用して同社のベースモデルをトレーニングすることも発表されている。
そもそもAnthropicは、OpenAIの元研究幹部によって設立されたスタートアップだ。Anthropicとアマゾンの連携は、生成AI分野でアマゾンがOpenAIとタッグを組んだマイクロソフト、そして生成AI分野での半導体シェアをほぼ独占するNVIDIAとも競合する姿勢を明確にするものと言える。