セキュアな行政ネットワークを維持しつつ、クラウドサービスを活用できる環境を構築
輪島市、LGWAN環境での自治体DXのために「A10 Thunder CFW」を採用
2023年10月05日 14時00分更新
A10ネットワークスは2023年10月5日、石川県の輪島市が、LGWAN(総合行政ネットワーク)環境でのクラウドサービスの利用のために、同社の統合型ADC+ファイアウォール製品「A10 Thunder CFW」を採用したことを発表した。本稼働開始は2024年1月を予定している。
輪島市は、職員の業務効率化のためにクラウドサービスの活用を検討していたが、LGWAN環境下では「Microsoft 365 Apps for business」や「Adobe Creative Cloud」のライセンス認証に負荷がかかるという課題を抱えていた。そこで、自治体向けの負荷分散やセキュリティ制御に対する豊富な実績を持つA10 Thunder CFWの採用を決定した。
輪島市は、冗長化されたA10 Thunder CFW経由で、LGWANからクラウドサービス向けのトラフィックを直接インターネットにオフロードするとともに、インターネット回線の負荷分散処理も行うことで、レスポンス低下やアクセス遅延を防ぐ計画だ。また、A10 Thunder CFWが備える「Microsoft 365ドメインの自動追従機能」や「SSL/TLS可視化機能」を利用することで、安全性を維持したまま、端末展開やアップデートにかかる負担も軽減させる。
輪島市では、将来的にはSalesforce上に構築された電子申請サービスの管理画面をLGWANで利用できるようするなど、A10 Thunder CFWの活用範囲を拡げていくとしている。