◆カメラ画質への期待は禁物
Orbic FUN+ 4Gを使ってみて、物足りなく感じたのがカメラ。背面カメラは1600万画素(F2.0)+200万画素。200万画素カメラは、6月発表時のスペックシートには「マクロ」と書かれていたのですが、マクロ撮影モードはなく、そのような挙動もないので、おそらく深度測定用と思われます。
撮影画質は若干暗めで、鮮やかさに欠ける印象。AIによる被写体・シーン認識機能を備えていますが、オンにしても画質がさほど変わらないのが残念なところ。いわゆる“映え”を重視する人には向かないでしょう。「夜」モードがありますが、夜景写真の画質も今ひとつ。
前面カメラは800万画素(F2.4)で、美肌補正を加えられる「美しさ」というモードを搭載。画質はまずまずといったところ。ただし、背景をぼかす「ボケ」モードは前面カメラでは使えません。自撮りを楽しむには物足りないでしょう。
動画は背面・前面カメラともに最大HD(1080p)で撮影できます。静止画と同じように、画質は若干暗めで、屋外では空、屋内では明るい場所が白飛びする傾向が見られました。
◆ライトユーザーや仕事用のサブ端末にオススメ
Orbicはスマホの新しい選択肢として期待したいところですが、第1弾として投入されるFUN+ 4Gは、物足りなく感じたのが本音。いまや5Gのエリアは全国に広がっており、2万円台で買える5Gスマホもあります。5Gに対応していないことは非常に残念。また、同価格帯のモデルと比べて、カメラの性能も見劣りするように感じました。
長所を挙げると、ベーシックで持ちやすい形状、電池持ちがいい、そして、2枚目のSIMの代わりにmicroSDを挿せるデュアルスロットといったところ。つまり、電話やメッセージを主体に使うユーザーにはバランスのよい端末で、仕事用や海外渡航時のサブ端末として使うのもアリでしょう。ですが、やはり、もう少し安くなることを期待したいですね。
FUN+ 4G | |
---|---|
メーカー | Orbic |
価格 | 約2万4800円 |
ディスプレー | 6.1型液晶 |
画面解像度 | 720×1560 |
サイズ | 約73.6×161.8×9.83mm |
重量 | 192g |
CPU | Snapdragon 680 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部メモリー | microSD(最大1TB) |
OS | Android 12 |
4G対応バンド | 1/3/5/7/8/18/19/20 /26/28/34/38/39/40/41 |
DSDS | ○ |
無線LAN | IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | 16メガ+2メガ/イン8メガ |
バッテリー容量 | 4000mAh |
Qi | × |
FeliCa/NFC | ×/× |
防水/防塵 | IP54 |
生体認証 | ○(指紋) |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
イヤホン | ○ |
カラバリ | ブルー、ホワイト |
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