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山根博士の海外モバイル通信 第667回

サムスン「Galaxy Z Fold5」をOPPO&ファーウェイの折りたたみ2機種と比べた

2023年08月31日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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Galaxy

Galaxy Z Fold5のグローバル市場ライバルを比較

完成度が高まったGalaxy Z Fold5と
中国の折りたたみスマホ2台を比較!

 サムスンが発表した「Galaxy Z Fold5」はヒンジ部分の改良などにより、前モデルよりサイズは薄くなり、重量も軽量化されています。しかし、海外を見れば中国メーカーがより薄型軽量なモデルを出しているのです。今回はグローバル市場でも発売中・発売予定のファーウェイ「Mate X3」、HONOR「Magic V2」とGalaxy Z Fold5の外観を比較してみました。

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左からHUAWEI Mate X3、Honor Magic V2、Galaxy Z Fold5

 まずは閉じた状態での比較。ディスプレーのサイズは以下の通り。Galaxy Z Fold5はかなりスリムです

・HUAWEI Mate X3:6.4型 2504×1080ドット
・Honor Magic V2:6.43型 2376×1060ドット
・Galaxy Z Fold5:6.2型 2316×736ドット

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Galaxy Z Fold5(右)は他2機種よりスリムだ

 背面を見るとカメラのデザインはかなり異なります。カメラの性能はMagic V2が一歩リードしています。

・HUAWEI Mate X3:広角50MP、超広角13MP、望遠 5倍12MP
・Honor Magic V2:広角50MP、超広角50MP、望遠 2.5倍20MP
・Galaxy Z Fold5:広角50MP、超広角12MP、望遠 3倍10MP

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Mate X3は同社のMateシリーズに合わせた円形カメラデザイン

 本体サイズはMate X3、Magic V2が10mm前後とかなり薄く、重量も230g台と一般的なハイエンドスマートフォンと変わらない重量です。開いた状態では比較写真は撮れなかったので、スペックだけを比較します。

■開いた大きさと重量

・HUAWEI Mate X3:156.9×141.5×5.3mm、239g
・Honor Magic V2:156.7×145.4×4.7mm、231g
・Galaxy Z Fold5:154.9×129.9×6.1mm、253g

■閉じた大きさ

・HUAWEI Mate X3:156.9×72.4×11.1mm
・Honor Magic V2:156.7×74.1×9.9mm
・Galaxy Z Fold5:154.9×67.1×13.4mm

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真ん中のMagic V2は閉じても10mmを切る薄さだ

 サイズと重量だけを見ると、中華2モデルがかなりライトな仕上がりになっていることがわかります。一方、本体を閉じた大きさではGalaxy Z Fold5は2機種よりも細くなっています。そのため手で握ったときの感覚は、Galaxy Z Fold5はスペックの数値ほどの重量を感じず、むしろ握りやすいという印象を受けます。

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サイズの違いだけではなく握りやすさもそれぞれ異なる

 ほぼサイズが似通っているMate X3とMagic V2ですが、側面はカーブの強い曲面仕上げにしています。そのため握ってみると数字以上に薄く感じます。3モデルともスペック上のサイズと、実際に持った時の感覚はいい方向にだいぶ異なっているのです。

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Mate X3とMagic V2のみを比較。側面はエッジを丸めている

 サイズだけを比べると中国2製品の圧勝に見えますが、今度はヒンジの性能を比べてみます。ヒンジを開いて途中の角度で止めても使えるフレックスモードを試してみると、Mate X3はある程度まで開くのに対し、Magic V2は90度を少し超えたあたりから止まりません(完全に開いてしまう)。Galaxy Z Fold5はかなり広い角度でも止めることができます。

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フレックスモードの角度ではGalaxy Z Fold5が一番広い

 3モデル一長一短がありますが、サムスンを追いかける中国2製品のデキがかなり良いことには驚かされます。一方で、サムスンは毎年着実に製品を改良・進化させており、総合的な使いやすさでは一歩リードしています。このように複数メーカーから製品が登場し、競争が激しくなっていけば、折りたたみスマートフォンの普及もさらに進んでいくでしょう。

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複数製品の競争はシェア拡大に貢献する

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