ドレンホールを探せ
助手席後部フロアに浸水発見。匂いも曇りもこいつのせい。疑う余地なくドレンのどこかが詰まっております。理由が分かれば対処法も明らか。ああ、良かった良かった。いや良くはないんですが。
詰まりが深刻な場合は、分解してドレンパイプを取り出す必要もあるそうですが、大抵の場合はドレンホールにエアーガンを刺して吹けば解決するそうです。
うちにエアツールはないのでディーラーにお願いしたいところですが、生憎お盆休みで休業中。そこで懇意にしている整備工場へ行き、一発吹いてもらいました。
ただ、メカニックにドレンホールがどこにあるのかを伝えるのが大変です。
まずルーフを半開き状態にし、エンジンを止めます。ルーフが動くと危険ですから、エンジンは必ず止めていただきたい。そして持ち上がったファストバックの中を覗くと排水系統が見えてまいります。以下は助手席側のルーフ格納部を上から見たところ。
RFには雨樋があちこちに張り巡らされておりまして、後端については3系統の排水ルートがあります。右上の緑のマルはリアウインドウの水を流す穴。緑の矢印はルーフ格納部に滴った水を流す内張りの溝。左下緑のマルはルーフの水を落とすBピラー根元の穴です。
各ルートからの排水を集約して受けるトレーが黄色いシカクの下にあり、そこに溜まった水をドレンパイプで車体の下へ流す仕組みです。しかし、このトレーのドレンホールが異物で塞がったり、ドレンパイプが詰まったりすると、トレーから水が溢れて乗員室を襲います。特にドレンパイプは途中にある逆支弁のところで詰まりやすく、詰まっていても見えませんからエアで吹くしかないわけです。
同じ排水経路は運転席側にありまして、トレーはいずれもシートベルトアンカーの下にあります。そして目標のドレンホールは、リアウインドウから伸びるドレンホース斜め前の下です。最初は位置の特定に手こずるかも知れませんが、ライトを当てればどうにか目視できます。
斜めに桟の入った丸い穴がドレンホールです。ここにエアーガンをブッ刺すのです!
逆止弁があるのでエアーガンでのアプローチは必ず上から。エアーガンのノズルが短いとドレンホールに届かないので、少し長めの方がいいかも知れません。
幌のND型のようなフィルターはないので、RFはエアーガン一発で解決はします。ただ異物の流入は避けられないので、詰まる時は一発で詰まる。どっちの一発も面倒なので、もうちょっとメンテしやすい仕組みにならないものでしょうか。
それにしてもドレンホール、黄砂で真っ黄色だな……。
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