ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。暑い日はまだまだつきますが、コンビニでは少しずつ秋冬向けの商品が登場しています。例年、夏の終わりごろから登場する“中華まん”ですが、今年はファミリーマートが大手3社の中で最も早く、8月15日より2023年版の「ファミマの中華まん」を発売しました。
ファミマの中華まん、始まりました
秋冬の定番商品として「もっちり生地のジューシー肉まん」(160円)、「のび~るチーズの濃厚ピザまん」(160円)、「北海道産小豆のつぶあんまん」(140円)などを販売開始。他、期間限定商品も順次展開していくとのこと。
中華まんの登場に頬を緩ませつつも、ちょっとだけ気になるのは価格。定番の“肉まん”は、昨年登場の「ジューシー本格肉まん」(140円)から20円値上げして160円になっています。ひゃ~、そんなにするんだ。
少し前だとコンビニの肉まんって100円くらいだったような。そこで、10年前から振り返ってみました。
ファミリーマートの2013年の時点では110円で、今より50円も安かったんですね。その後、2014年に120円、2017年に130円、2019年に140円へ、徐々に値上がりしていきました。今年はいっきに20円値上がり。
160円もするとスタンダードな肉まんとは別で展開している“プレミアム”な肉まんの価格に近いのでは。実際、ファミリーマートでは高価格帯の肉まんとして「黒豚まん」を展開しており、こちらは昨年登場時198円でしたので、感覚的に大きな差がありません(今年、黒豚まんは黒豚まんで、価格が変わる可能性がありますが)。
値上げしたけど味はどうなの?
しかし、残念なことばかりではありません。ファミマの中華まんはただ値上がりしただけではなく、品質向上にも努めているようですが……。実際はどうなんでしょう? さっそく食べてみました。
今年の肉まんは、具材のメインとなる豚肉を増量。具体的な数値こそ公表されていませんが、持った時にずっしりと重みを感じました。
味付けもこだわり仕様だそうで。肉まんのベースは変更せず、本格中華の仕立てとなるように、中華料理のベースに使用される「毛湯(まおたん)」と「清湯(ちんたん)」の2種類のスープを用いて、風味豊かなワンランク上の味わいを目指したんだとか。
毛湯も清湯も一般的に鶏ガラや豚骨などを使用して作る中華スープですね。
中を見ると、このようにお肉やタケノコなど具材がぎっしりです。豚肉が細かいひき肉ではなく、ゴロっとした大切りなんですね。
ガブッとかじると、もっちりした生地の中からジューシーなお肉が飛び込んできます。具沢山だからひと口目からお肉がしっかり感じられるのがうれしい!
味付けは毛湯や清湯を使用したということで、動物性のコク深さがありつつ、本格中華のように品がいいです。ほお~、ジャンク系な味付けとは別方向!
過去の記憶ですが、ひと昔前のコンビニの普通の肉まんって、小ぶりで具が少なく、味付けは醤油やオイスターソースでガツンと濃いイメージで、1つ目はおいしいけど2つ目になると飽きちゃう感じだったような。ところが今年のファミマの中華まんは1つ食べても飽きが来ず、2つ目、3つ目も食べたくなるようなおいしさです。
肉まんの生地もふんわりと厚みがありボリューム感のある仕上がりでした。期間限定中華まんと比べても、定番の肉まんの生地のほうが厚かったです。
ファミマの中華まんの生地は“発酵”で食感や旨みを引き出していて、もっちり食感なのに歯切れがよいんですよね。生地自体にほんのり塩気や旨みを感じるあたり、専門店も顔負けなんじゃないかと思います。
値上げについてファミマの担当者にお尋ねした
ということでファミマの肉まん、今年は「高くなっている。けど、おいしくなっている」が私の率直な感想です。
実際に、ファミリーマートの製品担当者に今回の価格改定についてお尋ねしたところ、こんな回答をいただきました。
「価格を上回る価値ある商品をお客様に提供することを、今年の価格改定の方針としています。お客様がつい買いたくなる“ちょっとお得”な値ごろ感のある商品を目標に、価格設定を含めた商品づくりを行なっています(ファミリーマート 担当者)」。
なんと、20円値上がりしたけれど、内容としては“お得”と思える商品を目指したんですって。
なるほど、確かに質は上げてきているぞ。みなさんも納得できるか、ぜひ自分で味わって試してみてください。他のコンビニもそろそろ中華まんを打ち出してくるはず。個人的には、今年はお酒の合うおつまみ系中華まんをたくさん出してほしいです。
8月18日(金)12時~に配信した「アスキーグルメNEWS」(アスキーチャンネル)ではファミマの中華まんを生放送中に食べて紹介しましたよ。ぜひ見てくださいね!!
※記事中の価格は税込み

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