Ryzen 7 7840Uの威力を発揮、SSDもリードで7000MB/s超え
それでは処理性能について見ていこう。まず「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は13729pts、CPU(Single Core)は1782ptsを記録した。同じくAMD「Ryzen 7 7840U」を搭載する「AOKZOE A1 Pro」はCPU(Multi Core)が13149pts、CPU(Single Core)が1508ptsだったので、どちらもスコアを上回ったことになる。
「ONEXPLAYER 2 Pro」は冷却システムとして、独自のヘリンボーンデザインの8.6mm幅の銅パイプ、高分子ポリマー素材を使った大型ファン、熱伝導率8.5、熱抵抗0.04のHoneywell社製ヒートシンクが採用されている。AMD「Ryzen 7 7840U」の性能を最大限に引き出せていると言えそうだ。
3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは3142、Fire Strikeは6438、Wild Lifeは16470となった。3DMarkの推定ゲームパフォーマンス(Estimated game performance)を見てみると、「Apex Legends」(1080p Ultra)で45~75fpsと表示されている。多くの3Dゲームを1080p解像度でストレスなくプレイできるわけだ。
貸出機には、モデル名「ONEXPLAYER Q3」のPCIe Gen4 x4接続SSDが搭載されていたが、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7111.85MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は6204.14MB/sと非常に優秀であった。ゲームの起動、ステージの遷移などで、待たされ感はないはずだ。
高画質なぶん高負荷である3Dゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(1920×1080ドット)は、標準品質で「3834(普通)」、軽量品質で「5083(やや快適)」となった。
また標準品質で解像度ごとのフレームレートも「MSI Afterburner」で計測してみたが、平均フレームレートはHD(1280×720ドット)で57.5fps、フルHD(1920×1080ドット)で38.3fps、WQHD(2560×1440ドット)で25.2fpsとなった。ポータブルゲーミングPCとしてはハイパフォーマンスな「ONEXPLAYER 2 Pro」だが、FINAL FANTASY XV級のゲームでは、グラフィック品質や解像度を調整する必要がある。
汎用性の高さという点ではポータブルPCのなかで随一
本製品最大の特徴は脱着式のコントローラーと、専用設計のキーボードカバー。ポータブルゲーミングPC、UMPC、タブレット、デスクトップ、ワイヤレスジョイスティックとさまざまなスタイルで利用可能なのは大きなアドバンテージだ。
汎用性の高さという点では、ポータブルPCのなかで随一だ。AMD「Ryzen 7 7840U」搭載により、クリエイティブ系アプリもストレスなく利用できるパフォーマンスも備えている。最新ゲームに留まらず、さまざまな用途に活用したいのであれば、「ONEXPLAYER 2 Pro」こそ絶好の1台と言えよう。
この連載の記事
-
第7回
ゲーム
Ryzen 7000採用の最新ゲーム機型PC「GPD WIN 4 2023」実機レビュー -
第5回
デジタル
ONEXPLAYER 2は携帯ゲーム機、ノートブック、タブレット、ミニPCとしても活用できる汎用性の高さが魅力 -
第4回
デジタル
AMD Ryzen 7 6800U搭載「AYANEO 2」最速レビュー!同CPU搭載機より、どこが優秀? -
第3回
デジタル
AMD Ryzen 7 6800U搭載でゲーム性能が爆上がり! ONEXPLAYER mini Pro Ryzen版実機レビュー -
第2回
デジタル
ゲーム機型UMPC「AYA NEO 2021」でアイマスなど10本以上のゲームの動作をチェックしてみた -
第1回
sponsored
Ryzen 5 4500U搭載と現状唯一無二のAMD APUを備えるゲーム機型ポータブルPC「AYA NEO」の魅力に迫る - この連載の一覧へ