G-Master Spear X670Aをレビュー
サイコムのBTOパソコンはOSなしで約2.5万円安くなる!無料のUbuntuで動かしてみた
2023年05月31日 11時00分更新
BTOパソコンはスペックを自分好みに変更でき、それをプロが組み立ててくれるところが強みだ。特に、サイコムは選択できるPCパーツの幅が広い。例えば、SSDなら容量はもちろん、メーカーやシリーズが異なる製品もずらりと並んでいる。ゆえに、納得のいく1台が手に入りやすい。
そんなサイコムのBTOメニューには「OS」の項目もある。標準では「Microsoft(R) Windows10 Home (64bit) DSP版」だが、「Microsoft(R) Windows11 Home (64bit) DSP版」に変更すると560円安くなり、「なし」を選ぶと2万5200円も安くなることは、意外と知られていない。
つまり、OSを削ればメモリーやSSDの容量アップ、CPUクーラーの強化などに予算を回せるという考え方もできる。だが、OSがないPCはただの箱。電源を入れても、UEFI BIOSをいじるぐらいしかできない。そのため、これは基本的にWindowsのライセンスをすでに所有している人向けの選択肢となる。
ただし、Windowsでなくてもいいというのであれば、話は別だ。無料で利用できるLinuxディストリビューションでも、ウェブブラウザーやテキストディタ―、表計算、画像編集、プログラミング、ゲームなど、使いたい用途の代替ソフトが豊富に揃っている。Windowsでしか使えないソフトじゃなくてもいいなら、こういった無料のOSを利用してもおもしろいだろう。
そこで、今回は先日の記事で使用した「G-Master Spear X670A」の試用機材にLinuxディストリビューションの1つ「Ubuntu 23.04」をインストールし、きちんと動作するのか検証した。
G-Master Spear X670AでUbuntuの動作テスト
G-Master Spear X670A | ||
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標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
CPU | AMD「Ryzen 7 7700X」(8コア/16スレッド、最大5.4GHz) | AMD「Ryzen 7 7800X3D」(8コア/16スレッド、最大5GHz) |
CPU クーラー |
Noctua「NH-U12S redux」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | Asetek「670LS」(簡易水冷、240mmラジエーター)+Noctua「NF-F12 PWM」(120mmファン)×2 |
マザーボード | ASRock「X670E Steel Legend」(AMD X670E、ATX) | ASUS「TUF GAMING X670E-PLUS WIFI」(AMD X670E、ATX) |
メモリー | 8GB×2、DDR5-4800<メジャーチップ・JEDEC準拠品> | 16GB×2、DDR5-4800<メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
ストレージ | Crucial「P5 Plus CT500P5PSSD8」(500GB M.2 SSD、PCIe 4.0) | |
光学ドライブ | ASUS「DRW-24D5MT」(DVDスーパーマルチ) | |
ビデオカード | MSI「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC」(GeFroce RTX 3060、12GB GDDR6) | ASUS「TUF-RTX4070-O12G-GAMING」(GeForce RTX 4070、12GB GDDR6X) |
電源 ユニット |
SilverStone「SST-DA750-G」(750W、80 PLUS GOLD) | SilverStone「SST-DA850-G」(850W、80 PLUS GOLD) |
PCケース | Cooler Master「MasterBox CM694 MCB-CM694-KN5N-S00」(E-ATX、ミドルタワー) | Cooler Master「MasterBox CM694 TG MCB-CM694-KG5N-S00」(E-ATX、ミドルタワー) |
ケース オプション |
なし | ARGB発光システム(LEDストリップ2本) |
OS | Microsoft「Windows 10 Home 64bit」 | |
直販価格 | 27万3040円~ | 37万7620円 |