「たてもの」と「まち」のイノベーション第19回

あなたの家も「駅徒歩1分」 LUUPがまちの常識を変える

文●ASCII 漫画●ほさかなお

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LUUPのデータから人々の行動を変えたい

十河 その意味で言うと、協議会と一緒にぜひ活用したいのがデータですね。豊洲にいる人は、どの時間帯にどこに行っているんだと。LUUPはそうしたデータを定期的に拾えるので、そこを協議会と共有させてもらい、豊洲全体の移動のデータを豊洲全体で活用してもらいたい。具体的に何に使えるかというのは次の話かなと思います。新しいこと、面白いことができればと。

── スマートシティ推進協議会ではすでにデータを収集しているんですよね?

 基本的には人流、人の移動に関するデータを集め、活用を検討しています。たとえばランニングアプリでどんな人がどこを走っているかとか。それをどう活用したらいいかというのが次の展開かなと思います。基本的には住んでいる人がもっと便利な暮らしをしてもらうためにどんなサービスができるかということなので、LUUPさんで言えば「すごく人がいるのにポートがない」といったことが挙げられるのかなと。

── 予約できないときが一番のストレスなわけですからね。

 もし豊洲のまちに来てもらうような仕掛けがあるとしたら、たとえばチームラボプラネッツ TOKYO DMMに来た人が、「それだけ見て帰ってしまいました」というのはまちとしては残念なんですよね。せっかくなら豊洲市場に来てもらいたいし、いろんなところでまちを楽しんでもらいたいし、周りのまちとも連携していきたい。そのためにはまずは人の移動に関する実態を知り、移動のためのサービスの提供の仕方を考えると。LUUPだけでなく、自転車もそうだし、場合によってはタクシーを呼んだり。そういった移動のサービスの組み合わせなどを、私たちの立ち位置から考えていく必要があるだろうと。

── 交通周りは意外に進化してないですよね。

 施設周辺のバス停が外国人であふれて人が乗り切れないということが起きています。そういうことをどうにかしたいですね。

── ならチームラボの予約状況と連動しないとダメじゃないですか。

 去年もそれに近いことをやってはいるんですけれども、一番難しいのはやっていることを伝えることなんですよね。サービスをやっていることをお知らせするところを工夫しないといけない。プッシュ通知を出して、「あ、こんなものがあるんだ」と、そのままLUUPの予約にいけるとか。最低でもそのくらいはやりたいなと。

── 「プロキシマル(近位)アイデンティティ」とか言って、iPhoneだと店に近づいたときにポップアップで「マクドナルド」と出すとかやってたじゃないですか。イギリスだとゴミ箱にWi-Fi基地を置いて誰が来たかを知るために使っていたりしましたが、アップルはスクランブルをかけて「うちのBluetoothを使え」とやっていたくらい。最近はその辺りが静かなんですが、あれができれば良い意味でのポップができたと思うんですが。このあたり、たしかに難しいところがありますからね。

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