FRONTIER「FRGAG-B760/WS413/NTK」をチェック、エアフローにも注目の1台

最新RTX 4070とCore i7で23万円台、性能とコスパどっちも譲れないゲーマーに“今”イチオシのBTOPC

文●勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: インバースネット株式会社

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安定した性能を見せるCore i7-13700F、RTX 4070は前世代比で2~3割性能アップ

 FRGAG-B760/WS413/NTKが搭載するCPUのCore i7-13700Fは、インテル第13世代Coreプロセッサーのメインストリーム向け無印モデルの中で、アッパーミドルレンジに位置している。モデル名末尾の“F”は内蔵GPU非搭載を意味し、別途外付けGPUが必須なことを意味する。

 性能重視のPコアが8基、効率重視のEコアが8基搭載された、計16コア/24スレッドのハイブリッドアーキテクチャーで、最大ブースト時の動作クロックは5.2GHzに達する。シングルスレッド性能の高さ、マルチタスク処理への高い適応度、扱いやすい発熱といった部分でバランスの良さが光り、多くのアッパーミドルゲーミングパソコンに採用される定番モデルとなりつつある。

 システムメモリーは32GB(DDR4-3200 16GB×2)を標準搭載。通常のゲームプレイはもちろん、32GBあれば、ゲーム配信や動画編集といったクリエイティブ用途にも十分対応できる容量といえるだろう。メモリースロットもあと2基空いているので、後々にメモリー増設も可能だ。

 ゲーミングパソコンのメインパーツといってもいいGPUには、NVIDIA RTX 40シリーズのアッパーミドルレンジとなるRTX 4070を搭載する。RTX 4070のビデオメモリーはGDDR6X 12GBで、前世代「GeForce RTX 3070」のビデオメモリー8GBから大きく増量されたのが特徴だ。

 CUDAコア数はRTX 3070と変わらず5888基のままだが、ブーストクロックが1.73GHzから2.48GHzと大幅アップ。それでいてTGP(総グラフィックスパワー)は220Wから200Wと省電力化を実現している。これに加えて、新機能DLSS 3でさらにプラスアルファの性能向上が見込めるGPUだ。

 RTX 4070はとくにWQHD解像度において高画質高フレームレートの快適なゲームプレイをメインターゲットとしているGPUだが、その実力は如何ほどのものか楽しみなところ。

CPU-Z(左)とGPU-Z(右)の実行結果

 以上のスペックを持つFRGAG-B760/WS413/NTKの基礎性能を定番ベンチマークで測っていこう。

 最初は3DCGのレンダリング速度でCPUのマルチスレッド/シングルスレッド性能を計測する「CINEBENCH R23」の計測結果から。結果はマルチコアが19391pts、シングルコアが2022pts。Core i7-13700Fらしい高いスコアーが記録された。

CINEBENCH R23実行結果

 FRGAG-B760/WS413/NTKはCore i7-13700Fを定格運用しており、CPUの電力設定はMTP 219W、PBP 65Wになっている。CPUクーラーも効果十分で、CPU温度はMTP時で最大82度、PBP移行後は約47度で安定運用できた(室温20度)。この扱いやすい発熱量でこれだけの高スコアーを残せるのが、Core i7-13700Fの優れた点だろう。

 続いて、ゲーム以外のさまざまなジャンルの負荷をかけて、パソコンのトータル性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.1.2600)を計測した。

PCMark 10実行結果

 総合スコアーは9057。その内訳は、アプリ起動速度、ビデオ会議、Webブラウジングの性能を測る「Essentials」が11696、表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が11506、写真編集や動画編集、3DCG製作などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が14981という結果になった。

 Essentials、Productivity、DCC、3つの項目がすべてスコアーが10000の大台を超えており、ゲーム以外のあらゆる作業でも快適性が約束されているといっていいだろう。

 ゲーミング向けの3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク「3DMark」(Ver.2.25.8098)も計測。結果は以下のとおりだ。

3DMarkスコアー

 DirectX 11のテスト「Fire Strike」では、フルHD(1920×1080ドット)のFire Strikeが37688、4K(3840×2160ドット)のFire Strike Ultraが10361。DirectX 12のテスト「Time Spy」では、WQHD(2560×1440ドット)のTime Spyが17169、4KのTime Spy Extremeが8266となった。Direct X Raytracing(DXR)のテスト「Port Royal」は11085。DirectX 12 Ultimateに特化した性能テスト「Speed Way」は4437だった。

 あくまで参考程度となるが、比較例としてCore i7-13700F+RTX 3070のデータがあったので比べてみた。すると、Fire Strikeが約31400(約19%up)、Fire Strike Ultraが約8800(約18%up)、Time Spyが約13500(約26%up)、Time Spy Extremeが約6700(約23%up)、Port Royalが約8200(約34%up)、Speed Wayが約3400(約30%up)となった。

 「CrystalDiskMark 8.0.4」でストレージの転送速度も計測しておこう。事前に「CrystalDiskInfo 8.12.7」で内蔵ストレージのモデルを確認したところ、試用機には「MSI SPATIUM M390 NVMe M.2 1TB」が搭載されていた。容量1TBでPCI Express Gen3接続のM.2 NVMe SSDだ。

CrystalDiskMark 8.0.4実行結果

 結果はシーケンシャルリード3469MB/s、シーケンシャルライト3201MB/s。リード/ライト性能ともにPCI Express Gen3接続のハイエンドクラスといっていいだろう。Windowsの起動やゲームプレイ時のストレージアクセスも高速で、快適に扱うことができた。

 容量も1TBでゲーミング用途として必要十分。FRGAG-B760/WS413/NTKはマザーボード上のM.2スロットに2基の空きがあるので、後々M.2 SSDを増設することも可能だ。ただ、マザーボード上のM.2スロットのうち1基はPCI Express Gen 4x2で2レーンタイプという点は少し留意しておきたい。

 そのほか、2.5インチベイや3.5インチベイも備えるので、ストレージ増設にはさまざまな選択肢がある。

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