パナソニック コネクトは3月28日、顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」の顔認証エンジンの新バージョンを提供開始した。
同社は、2019年11月よりディープラーニングを応用した世界最高水準という顔認証技術をスマホやタブレット、PCなど多様なデバイスで利用できる顔認証クラウドサービスとしてKPASクラウドを提供しており、入退・勤怠管理やチケッティング連携などあらゆるユースケースで利用されている。また、顔認証を活用したサービスを提供したいパートナー企業の商品にKPASクラウドを組み込む「顔認証クラウドサービス パートナープログラム」も展開している。
今回、より高精度な顔認証技術をKPASクラウドで利用できるように、顔認証エンジンのバージョンアップを実施。一度に照合可能な人数を従来の最大15万人から最大100万人まで拡大した。また、本人認証エラーを従来比でおよそ60%低減し、マスクや顔の傾き、照度などの外乱に対するロバスト性も向上した。
また、これまで提供してきたiOS、Androidタブレット、スマホ版照合アプリケーションに加え、Windows版照合アプリケーションを3月31日より提供開始する。
さらに、本人の顔特徴データと顔画像を照合・登録するためのソフトウェア開発キット「顔登録SDK・顔照合SDK」の提供を3月31日より開始する。JavaScriptとして提供され、ユーザーは端末やOSに依存せずウェブアプリとして利用が可能。KPASクラウドBasicと組み合わせて利用できる。
KPASチェッカー(顔照合端末)のKPASクラウド対応も4月より開始。顔照合端末として専用設計されたハードウェアのため、汎用的なタブレットやスマホよりも長期間の安定した稼働を実現するという。KPASチェッカーにはセンサーによる写真などのなりすまし検知機能を搭載しており、高いセキュリティー性能で顔認証を利用できる。