東プレの最新ゲーミングキーボードをレビュー

作動点をリアルタイム変動!? REALFORCE GX1 Keyboardのスゴさに迫る

2023年05月12日 14時40分更新

文● BRZRK 編集●ジサトラハッチ

設定用ソフトウェアでGX1をカスタマイズしよう

 GX1はUSBケーブルをPCに接続しただけでもWindowsのクラスドライバーで動作するのだが、そのポテンシャルを十二分に発揮するためには東プレがリリースしている設定用ソフトウェア"REALFORCE CONNECT"の導入を強くオススメしておく。

 この設定用ソフトウェアを導入することで、キーを押下時に入力判定が出る高さ(アクチュエーションポイント)の変更やキーマップの変更、内蔵LEDによるイルミネーション機能のカスタムといったことが可能だ。

 REALFORCE CONNECTで当該デバイスであるGX1を選ぶと新たなウィンドウが展開される。このウィンドウは主にメニューが並ぶ左ペインとキーボードのイラストが表示されている上部ペイン、設定項目を表示する下部ペインといった構成だ。

ソフトを開いた状態。左ペインのMY REALFORCEを開いた状態だと下部ペインはヒートマップが表示されている

 「MY REALFORCE」タブを開くと、各キーの使用頻度を色で判定してくれるヒートマップも表示できる。上の画像では使い始めてすぐに画像を撮影したこともあり、ほとんどのキーが青くなっているが、使い込んでいくと利用頻度の高いキーほど赤くなるといった感じだ。

「APC」タブを開いた状態。現在は0.8mmほどキーを押下すると反応する設定になっている

 「APC」タブではアクチュエーションポイントを変更可能だ。プリセットとして0.8/1.5/2.2/3.0mmといった4つの反応点を設定でき、こだわり派なゲーマーにとって嬉しい機能だと言える。

 このアクチュエーションポイントはキーごとに個別に高さの設定を割り振ることが可能で、前タブのヒートマップを参考に使用頻度の高いキーと低いキーで高低差を付けたりとアレンジができる。

 このAPCの項目で注目したいのがGX1から新たに搭載された"Dynamic Mode"。どういった機能かというと、使用者が押下した深さに合わせて自動でスイッチをオフにする高さやオンにする位置を調整してくれるスグレモノ。

Dynamic Mode(右)ではスイッチの反応点とオフになる高さが自動で判定される仕組みをアニメーション化したもの

 これは、同じキーを連続で使用するようなシチュエーションの場合に、スイッチがオフに切り替わる前に再度押し込まれて入力がカウントされないといった事故を防げる機能だ。恐らくFPSやMOBAから音ゲーに到るまでかなりの恩恵がある機能だと言えるだろう。

キーマップは主に下部ペインを操作することで利用可能

 「キーマップ入替」タブを開くと、下部ペインに割り当て直したいキーや役割などが表示される。あとは思い思いの操作をするだけのシンプルなものだ。マクロエディターも搭載されているので、キーの組み合わせで発動させるなんてことも可能だが、ゲームで利用する場合は規約で禁止されているケースもあるので事前に確認しておこう。

フローティングデザインだとLEDが映えるのでこだわりたい

 「イルミネーションタブ」を開いた状態。ここではLEDの明滅や色の変遷などさまざまなギミックの設定が可能だ。いかにもゲーミングな感じのビカビカした光らせ方から落ち着いた明滅、押したところだけ発光など自由度は非常に高い。筆者個人としては単色ブルーのみという渋くもサイバー色合いが好みだった。

おいそれと手が出せない値段だがその価値あり

 以上、東プレが新たに発売中のGX1を見てきた。アクチュエーションポイントを変更できたり、静音設計だったりとかなりゲーマーに寄り添った印象の本機。カスタマイズできる範囲も広いため、自分に合った設定を探究すればかなりの武器になるのは確かだ。

 筆者個人として注目したいのはボタンの耐久性だろうか。実売価格3万3000円とゲーミングキーボードとして見ればかなり割高だと感じるかもしれないが、そのぶん耐久性も高く長持ちする製品だと言えるだろう。

 また、別売りではあるがジェルリストレスもかなり出来が良い。これはいわゆるパームレストなのだが、ジェルトロンを採用することで設置している手への負担をかなり軽減してくれている。というか、コレマジで乗せた手首が軽いというかメチャクチャ楽なので本当にオススメ。自分が普段遣いしているパームレストからの置き換えたいと思っている。実売価格7920円とお高めなのが財布に厳しいけどね。

 GX1の購入を考えているのであれば、ぜひジェルリストも一緒に購入して快適なゲーミングライフを送って欲しい。

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