いよいよ、確定申告の「受付開始まで残り10日!」となりました。提出時期が早めだと「還付金の入金時期も早い」というメリットがあります。
令和4年(2022年)分の所得税等の確定申告の相談及び申告書の受付は、令和5年(2023年)2月16日(木)から同年3月15日(水)まで。
初めての確定申告で、「なにから手をつけたらいいかわからない……」という方はご安心ください。「白色申告」の場合、以下の手順で片付けていけば大丈夫です。
①2022年1月1日から12月31日までの領収書やレシートなど経費を集める
②領収書やレシートなど経費を仕分けする
③社会保険やふるさと納税などの控除証明書を集める
④2022年1月1日から12月31日までの収入(報酬や売上げなど)をまとめる
⑤ ②の領収書などの経費や④の収入を元に帳簿を付ける
①2022年(令和4年)分の領収書やレシートを集める
ひとりで経理も総務も務める個人事業主やフリーランスにとって、レシートや領収書は、「いつ、どこで、何のために、いくら使ったのか」を証明する大事なものです。「家中に散らばったままだよ!」という方は今すぐ手元に集めましょう。
電車やバスの交通費など、領収書やレシートが出ないものは、出金伝票などを別途作成したり、SuicaやPASMOの履歴をプリントしたものを用意しましょう。
②領収書やレシートなどの経費を仕分けする
帳簿付けのときのため、科目別に分けるようにしましょう。
病院やケガなどでかかった病院の費用、通院のための交通費、治療のための市販薬などは、医療費控除の対象になりますので、経費の領収書とは別にまとめておきましょうね。
③社会保険やふるさと納税などの控除証明書を集める
帳簿付けを始めるその前に、生命保険や国民年金などの、控除証明書を集めましょう。
確定申告に必要な主な控除証明書は、年金(国民年金/国民年金基金)・保険(生命保険/医療保険/個人年金/地震保険など)・小規模企業共済や確定拠出年金など・寄附金(ふるさと納税や赤十字、ユニセフなど)・借入金の残高証明書(住宅ローン控除)です。
④2022年(令和4年)分の収入(報酬や売上げなど)をまとめる
2022年(令和4年)分の収入(報酬や売上げなど)をまとめましょう。
日頃から、収入分の振込口座はプライベートで利用する口座とは別にしておくと、口座の動きを整理できるので楽です。
⑤領収書をもとに帳簿をつけよう
領収書や収入などソースがそろったところで、いよいよ帳簿付けを開始しましょう。自分でつけるのが面倒な場合は、「やよいの白色申告 オンライン」といった確定申告ソフトにおまかせするのもひとつの手です。
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