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T教授の「戦略的衝動買い」 第718回

ネットともスマホとも連携しない“癒し系ロボット”「Eilik」を衝動買い

2023年01月27日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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Wi-FiもBluetoothも必要なく、スマホにもネットにもつながらない究極の癒し系ロボット「Eilik(アイリック)」を衝動買いしてしまった

 ミーハーで新しモノ大好きな筆者は、海外より確実に遅れて登場する国内のクラウドファンディングをプレッジ(誓約、国内では「応援購入」)することは、まずない。ところがまったく目が節穴で、海外でのプレッジスタートタイミングを完璧に見逃していることも多々ある。

いつもデスクトップにいてくれる癒しキャラロボット

 今回ご紹介する「Eilik(アイリック)」は、そんな筆者がまったく海外の情報を見つけられておらず、2022年7月に国内のCAMPFIREでクラウドファンディングがスタートして、気づいたモノだ。個人的には「いまさらロボットなんて」と思っていたが、ネット上のデモを見た家族が「絶対欲しい!」という展開となり速攻プレッジした。

 筆者がプレッジしたのは、募集締め切りの2週間ほど前の9月中旬だった。プレッジ金額は一般販売予定価格2万3150円にCAMPFIRE割引を適用した1万7620円(約25%オフ)だった。

 ほどなくEilikは、テクノロジー商品とはかけ離れた玩具のような、楽しいパッケージに収納されて届いた。第一印象は、ピクサー映画「WALL・E(ウォーリー)」に登場する探査ロボットの「EVE(イブ)」のイメージだった。その後、何度か両者を見比べてみると、似ているのは液晶画面に表示される眼差しだけで体形などは、ほとんど別物だと気づいた。

IT系のロボットとは一味も二味も違った玩具系のパッケージが新鮮だ

 Eilikのプロモーション・タグラインは、「楽しさ無限大の卓上コンパニオンロボット」と言うらしい。また商品ウェブサイトには「愛されEilik」と表現されている。目指すところは感情豊かに、いつもデスクトップにいてくれる癒しキャラロボットのようだ。

帯封を取り去ると少しはICT系の香りのするパッケージ

 パッケージの帯封を取り去ると、Eilikのイラストの描かれた茶箱が現れる。箱を開くとEilikの登場だ。蓋の部分の内側にはEilikの簡単スタートガイドが書かれている。またEilikの帯封は、内側も楽しいEilikのイラストが満載だ。

茶箱の内側や帯封の内面にEilikの楽しみ方が書かれている

 パッケージに同梱されているものは、Eilik本体とオプションパッケージの2つ。オプションパッケージにはユーザーマニュアル、充電用Type-C USBケーブル、ミニチュアフードが5個入っている。ミニチュアフードは、マグネットが仕組まれたEilikの手に持たせるために、フードに取り付ける小さなマグネットと両面テープも付属する。

シンプルな同梱品。5V1Aの一般販売品のUSB/ACアダプターで充電する

 筆者がロボットに興味を持ったり買ったりしていたのは、もう40年以上昔だ。任天堂やタカラトミーの玩具ロボット、海外で話題になった自走式で自分で充電ステーションに戻るHERO1、初代AIBOや仕事でも関わったPALROなど、その数も種類も多い。しかし初期の一部の製品を除くと、昨今ではEilikのようにWi-FiやBluetoothもなくPCやスマホ、ネットに繋がらない単独機能ロボットは極めて珍しい。

後にも先にもパソコンとつなぐのは、ファームウエアのバージョンアップ時のみ

 ロボットと言えるかどうかは人によって大きく意見が分かれるガジェット・トイだが、筆者宅に住む単独機能ロボットと言えば今もデスクサイドで思い出したように時々、不安かつ意味深で不可解な発言をする「霊界コミュニケーションロボット」の「BAKETAN WARASHI」くらいしか思い当たらない。

我が家唯一のStand Alone Robot「BAKETAN WARASHI」とにらめっこ

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