昨年末に発売されたシャオミの「Xiaomi 12T Pro」を使ってみました。同端末はソフトバンク版とオープンマーケット版が発売されています。2モデルのスペックの違いはストレージ容量のみで、ソフトバンク版は256GB、オープンマーケット版は128GBとなっています。
価格はソフトバンク版が14万3280円(新トクするサポート適用時の実質負担金は7万1640円)。オープンマーケット版は10万9800円(シャオミ公式オンラインストア)ですが、MVNOでは、さらに安く購入できる場合があります。筆者はソフトバンク版を使いました。
やや大きめで、ハイエンド機らしい質感
Xiaomi 12T Proを最初に手にした印象は「結構でかい」。6.7型の有機ELディスプレーを搭載しているので、横幅は76mmあり、重さは205gと重めです。片手でサクサクと操作したい人には向きませんが、最近のAndroidのハイエンドモデルとしては標準的とも言えます。
右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載し、左側面には何もなく、上部にマイクとスピーカー、底部にUSBポート、マイク、スピーカー、SIMスロットを備えています。指紋センサーはディスプレー内に搭載。画面内センサーは機種によっては反応が鈍いことがあるのですが、このモデルでは指で軽く押すだけでスピーディーに解除できました。なお、顔認証にも対応していて、認識スピードにも問題なし。
背面パネルは、メタリックな素材にフロストガラスを重ねたような体裁で、マットでサラサラとした手触り。シャオミの端末は「コスパはいいが、デザインが今ひとつ」という印象があったのですが、この端末はいかにもハイエンドらしい仕上がりです。ですが、角張ったフォルムがトレンドになっている中、エッジが丸くなっていて、カメラ部の出っ張りが目立つことなどが気になる人はいるかもしれません。
充電の速さは誰もが驚くこと間違いナシ
ソフトバンクが、この端末の最大の特徴として推しているのが“神ジューデン”。5000mAhの大容量バッテリーを搭載しつつ、120Wの急速充電によって、残量2~100%まで、わずか19分で充電できるとのこと。しかし、シャオミが120W充電を搭載したのは本機が最初というわけではありません。日本で発売されたモデルでは、昨年発売された「Xiaomi 11T Pro」と「POCO F4 GT」も対応しています。筆者はどちらも使ったことがありますが、充電の速さは感動的で、それを目当てに購入を決めるのもアリでしょう。充電だけを重視するなら、それら2機種も選択肢に加えることをオススメします。
Xiaomi 12T Proの電池残量が38%になった時に、実際に充電してみたところ、20分ほどで100%になりました。コンセントをほかの機器と共用していたり、タップを使っていたりと、環境によって充電に要する時間は変わるようですが、一般的なスマホに比べると圧倒的。一般的なスマホでは電池残量がピンチになった時に5分ほど充電すれば電話をかけられるようになるところ、Xiaomi 12T Proでは5分も充電すれば映画を1本観られるといった具合です。なお、充電中に本体が熱くなることもなく、安全性にも配慮されているようです。
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