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「Red Devil AMD Radeon RX 7900 XTX 24GB 限定版」と「Hellhound AMD Radeon RX 7900 XT 20GB GDDR6」の性能を検証

PowerColorのRadeon RX 7900 XTX/XTの性能をいち早くチェック!4K高解像度でもPCゲームが快適動作

2022年12月31日 11時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

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重量級ゲームも4Kで快適にプレイ可能!

 では、実際に「Red Devil AMD Radeon RX 7900 XTX 24GB 限定版」と「Hellhound AMD Radeon RX 7900 XT 20GB GDDR6」の性能をチェックしていきたい。テストは、CPUがAMD「Ryzen 9 7950X」(16コア/32スレッド、最大5.7GHz)でX670マザーボード、16GBメモリー、OSがWindows 11 Proの環境のバラック組の環境に挿して使用した。CPUクーラーは3連ファンの簡易水冷を採用している。

 まずは、ゲームベンチとして定番の「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」で性能をチェックしてみた。解像度は4K(3840×2160ドット)で、画質設定はもちろん最高品質にし、フルスクリーンモードで計測している。

RX 7900 XTXのベンチ結果

RX 7900 XTのベンチ結果

 RX 7900 XTXのスコアは20832、RX 7900 XTでも17376とかなり高い数値を計測した。前世代のRadeon RX 6950 XTでは、大体16400台前後(クロックにもよる)だったことを考えれば、順当に性能向上を果たしていると言える。

 次に動作が重いことでも有名な『サイバーパンク2077』でフレームレートを計測。ライターの加藤勝明氏のリファレンスカードのレビューでは、DLSS&FSR(AMD FidelityFX Super Resolution)をオフにした状態での検証だったが、デフォルトでは画質設定を変えてもアップスケーリング機能はオンになっているので、ここではあえてアップスケーリング機能をオフにせずに検証した。

 画質設定は「ウルトラ」にし、CapFrameXにてフレームレートを計測。99パーセンタイルのP1は最小スコアとして採用している。また、Radeon RX 7000シリーズでは、レイトレーシングの性能が、前世代よりも向上していることを謳っているため、レイトレーシングを有効にした場合のフレームレートも計測した。

RX 7900 XTXのベンチ結果

RX 7900 XTのベンチ結果

 サイバーパンク2077は、FSRが有効であれば解像度が4Kの場合でも、RX 7900 XTXで平均78.3fps、RX 7900 XTで平均67.9fpsと60fps以上の快適に動作でゲームがプレイできた。レイトレーシングを有効にすると10fps以上はフレームレートが落ち込んだが、それでも前世代よりはフレームレートの落ち込み方は激しくなく、大分実用的になったとも言えなくはない。

 次に2022年発売された中では映像美が高く、比較的重い『Steelrising』でもフレームレートを計測してみた。

RX 7900 XTXのベンチ結果

RX 7900 XTのベンチ結果

 RX 7900 XTXとRX 7900 XTの差は、フルHDの平均フレームレートだと17fpsと割と離れていたが、解像度が上がるたびにその差は縮まり、4Kでは2~4fpsの差しかなくなっている。とはいえ、平均的により高いフレームレートを維持したければ、RX 7900 XTXを選んだ方が良さそうなので、そこは予算と相談といったところだろう。

4K高画質のゲームプレイでは有効
アップスケーリング機能で重量級ゲームも高画質で遊べる

「Red Devil AMD Radeon RX 7900 XTX 24GB 限定版」と「Hellhound AMD Radeon RX 7900 XT 20GB GDDR6」は、重量級のゲームでも4K高画質で快適にプレイできるパワフルなビデオカードだ。サイバーパンク2077のような一部ゲームもFSRを使えば、未だやや苦手なレイトレーシング機能を有効にしても実用的なプレイが実現できる。

 今回は試していないが、『Steelrising』などFSRに未対応のゲームもRSR(AMD Radeon Super Resolution)を使用すれば、画質を高く維持しつつ、フレームレートの底上げが期待できる。ただし、これはRadeonだけの話ではないが、円安で厳しくなっている価格はネック。

 すでに販売されている「Hellhound AMD Radeon RX 7900 XT 20GB GDDR6」は、現状最安で15万8000円前後、「Red Devil AMD Radeon RX 7900 XTX 24GB 限定版」は、豪華パッケージに特製バックプレートも付属するため市場想定価格が19万9800円となっている。しかしながら、ゲームによっては性能で勝る競合のGeForce RTX 4080は20万円を超えているので、コスパと言う面では悪くない。

 ゲーミングPCでは割とポピュラーな黒ベースに赤いLEDが映えるRed Devilか、アイスブルーとアメジストパープルの2色が映えるHellhoundかは、好みの問題となるが、どちらを購入しても、あらゆるPCゲームが快適に遊べることは間違いない。ただし、限定版の方は数量限定のため、発売したら即完売ということもあり得るので、欲しい人はお早目に。

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