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山根博士の海外モバイル通信 第629回

大人も子供も大興奮! ギミックだらけのスマートウォッチがファーウェイから登場

2022年12月19日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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ファーウェイから見たこともないようなスマートウォッチが爆誕!

 ファーウェイが海外で発売したスマートウォッチの最新モデルは、誰もが「欲しい!」とうならせるすごい製品です。一般ユーザー向けのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH Buds」と子供向けの「HUAWEI WATCH KIDS X5」「HUAWEI WATCH KIDS X5 Pro」は、いずれも今まで見たことのないような機能を搭載しています。

子供も驚くスマートウォッチも登場

 まずは「HUAWEI WATCH Buds」。名前の通り「WATCH」と「Buds」すなわちスマートウォッチとワイヤレスイヤホンが合体しています。見た目はスマートウォッチですが、文字盤に相当する本体部分が上に開き、内部に左右のイヤホンが収納されているのです。このアイディアはマイナーメーカーが製品化していましたが、大手のファーウェイが作ったということで機能や品質に十分な期待が持てます。

HUAWEI WATCH Buds

 ディスプレーが1.43型(466×466ドット)、バッテリーは410mAhで重量は77.5g。Budsを収納できるとはいえ、軽量に仕上げられています。Budsの重量は約4gで30mAhのバッテリーを内蔵。気になる電池駆動時間はスマートウォッチが3日間、Budsはノイズキャンセリングをオフで4時間の音楽再生、2.5時間の通話が可能。なお、ノイズキャンセリングオンでは3時間の音楽再生、2時間の通話となります。Budsの充電時間は不明ですが、使わないときはすぐにスマートウォッチ本体に収納して充電できます。

見た目はスマートウォッチだが、内部にBudsを収納

 スマートウォッチとBudsが合体すると、今まで2つのデバイスを別々に持ち歩き、しかも別々に充電しなくてはならないというわずらわしさから解放されます。しかも朝、あわてて外出するときに「しまった、Budsを忘れた!」なんてこともなくなるなるのです。もちろんスマートウォッチの電池寿命は短くなりますが、それでも1日以上は持つので問題ないでしょう。ファーウェイのスマートウォッチとBudsはグローバルに展開していることから、日本での発売は十分あると思われます。

スマートウォッチとBudsを常に持ち運べる

 もう1つの製品「HUAWEI WATCH KIDS X5」「HUAWEI WATCH KIDS X5 Pro」は中国の子供たちに大人気の子供向けスマートウォッチ「小天才」に真っ向からぶつけてきた製品です。小天才のスマートウォッチの最新モデル「Z8」は時計部分がヒンジで90度立ち上がり、さらに360度回転でき、そして時計部分そのものも外せてしまうというギミックが特徴の製品です。時計の表側には800万画素、裏側にも500万画素のカメラが内蔵され、緊急時に親御さんとのビデオ通話も即座にできるようになっています。

小天才「Z8」。時計部分が「起き上がり」「回転し」「はずせる」3段階のギミックを搭載

 「HUAWEI WATCH KIDS X5」「HUAWEI WATCH KIDS X5 Pro」も小天才の「Z8」にそっくりのデザインです。時計本体はヒンジで起き上がり、360度回転し、取り外せます。ここまでそっくりなものを作ってしまうのは大丈夫なのかなと思いますが、ファーウェイはさらに進化した機能を搭載して差別化を図っています。

「HUAWEI WATCH KIDS X5」と「HUAWEI WATCH KIDS X5 Pro」

 小天才もファーウェイも時計本体を自在に回転させることができるわけですが、ファーウェイの上位モデル「HUAWEI WATCH KIDS X5 Pro」はスマートウォッチのディスプレー部分が表と裏のデュアル仕上げ。なんと裏側は電子ペーパーディスプレーを採用しているのです。カメラも小天才同様、フロント800万画素、裏側500万画素のデュアルです。電子ペーパー採用の理由はわかりませんが、目が疲れないように時間だけを知りたいときは本体を180度反転させてモノクロ表示で使おう、ということなのでしょうか。

「HUAWEI WATCH KIDS X5」の楽しい機能。Proモデルは背面が電子ペーパーだ(上中央写真)

 こちらのキッズウォッチは地図サービスと連動させ、子供の行動範囲を監視する機能なども組み合わせるため、おそらく中国国内のみの発売になると思われます。しかしここまで機能もりだくさんの製品は、先進国の子供たちにもぜひ使ってほしいと思うところです。

本体だけをはずしても使える。まるで小型のビデオカメラのようだ

 スマートフォンでは劣勢が続くファーウェイですが、今回の2製品はどちらも注目度は高く、モバイル業界での存在感を改めて示してくれるでしょう。どちらの製品もぜひ早く試してみたいものです。

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