『The Last of Us Part I』プレイレビュー、リメイク版とリマスター版を比較して感じた驚きの変化

2022年09月08日 17時00分更新

文●イチえもん　編集●ASCII

PS5向けのリメイク作をプレイ！何が変わったのか？

　ここからは、『The Last of Us Part I』の変更点、とくにビジュアル面の変化について軽く紹介しておこう。リメイク版の『The Last of Us Part I』と、リマスター版の『The Last of Us Remastered』に登場する場面を比較してみた。

　最初は序盤に登場する検問所前の様子を比較。上画像がリマスター版で、下画像がリメイク版となっているが、細かく見るとその変化に気づけるはずだ。

上：『The Last of Us Remastered』の検問所前

下：『The Last of Us Part I』の検問所前

　続いては屋内の様子。リマスター版と比べると、リメイク版は陰影が濃くなっているほか、暖炉や壁の模様が一新されているのがわかるだろう。

上：『The Last of Us Remastered』の屋内

下：『The Last of Us Part I』の屋内

　最後は、主要キャラクターの1人であるマーリーンの比較画像。上下で比較してみると、リメイク版の方がより写実的になり、人間味も増したように感じられる。リマスター版はどことなく表情が硬かったが、リメイク版はより豊かに、より柔軟になったという印象だ。

上：『The Last of Us Remastered』のマーリーン

下：『The Last of Us Part I』のマーリーン

　9年の歳月で、「The Last of Us」の第1作がどれぐらい進化したのかおわかりになったことだろう。一見するとそこまで相違ないように思えるが、じっくり鑑賞してみると大きな変化に気づくことができるはずだ。

　そのほか、PS5のワイヤレスコントローラー「DualSense」および本体の性能をフル活用したゲームプレイ体験や、操作性の改善、アクセシビリティーの拡充なども挙げられる。オリジナルと比較してみて、遊びやすさと没入感も強化されているように感じた。

　本作が9年前のゲームであることが信じられずにいる。グラフィックはPS5エンジンによって綺麗に一新されたが、オリジナル版のストーリーに手を加えていない点は英断というべきだろう。

　なぜなら、「The Last of Us」のストーリーは非の打ちどころがないほどの完成度だからだ。ビジュアル面のリメイクに留めてくれたのは、シリーズのファンとして嬉しく感じた。シリーズの原点にして最高傑作である本作を、PS5で体験してもらいたい。

　ちなみに、2020年に発売された続編の『The Last of US Part II』もオススメだ。第1作をクリアしたら、こちらもぜひプレイしてほしい。続編が気になる人は、過去に掲載したレビュー記事をチェックしてみてはいかがだろうか。

【ゲーム情報】

タイトル：The Last of Us Part I
ジャンル：サバイバルアクション
販売：ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プラットフォーム：PlayStation 5
発売日：2022年9月2日
価格：
　スタンダードエディション：8690円（パッケージ版／ダウンロード版）
　デジタルデラックスエディション：9790円（ダウンロード版）
CERO：Z（18才以上のみ対象）

©2022 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC. The Last of Us is a registered trademark of Sony Interactive Entertainment LLC and related companies in the U.S. and other countries.

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