レスポンスの速いキーボード
もうひとつが、ゲーミングキーボードのApex Pro Mini WirelessおよびApex Pro Miniである。
Apex Proは、2019年に発売されたゲーミングキーボードで、当時は、メカニカルスイッチが主流のなか、先行して光学スイッチを採用したのが特徴だ。最短0.4mmというアクチュエーションポイントを実現。さらに、3.6mmまでの調整ができることから、仕事をする場合は深く、ゲームをプレスするときは浅くといった設定が可能になった。また、レスポンスタイムは、従来の11倍となる0.54msと世界最速のキーボードとなっていた。
今回発表したApex Pro Mini Wirelessでは、フルサイズキーボードの機能を維持しながら、60%のフォームファクターにコンパクト化しており、机の上のスペースを有効活用したり、持ち運んで使ったりといった用途にも適している。航空機にも使用されるアルミニウム合金を採用。1億回のキープレスに対応するなど、耐久性が高い。キートップにも、耐久性を高めたPBT素材を採用している。
最大の特徴は、世界最速の11倍の速さのレスポンスタイムと、10倍の速さのキーストローク作動を実現する調整可能なOmni Point 2.0スイッチを搭載している点だ。
すべてのキーの感度を0.2mmから3.8mmまで対応できるようにし、「浅いところは浅く、深いところはより深いところまで設定できるようにした」という。新たに0.1mm単位での調整も可能にし、好みや利用シーンにあわせたカスタマイズが可能になった。
また、2-IN-1アクションキーでは、深さに応じた2つのアクションを設定。浅く押すと歩く、深く押すと走るなどの設定ができる。「従来のキーボードにはない新たな機能であり、新たなプレイスタイルが生まれる」とする。
Apex Pro Mini Wirelessは、9月2日発売で、参考価格は4万3090円。Apex Pro Miniは、8月5日発売で、3万2420円。
なお、スティールシリーズでは、2022年9月15日から開催される東京ゲームショウ2022にも出展。そこでも新製品を投入する予定だという。
この連載の記事
-
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400憶円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう -
第576回
ビジネス
リコーの新しい共創拠点RICOH BIL TOKYO、富士通やKDDIともつなぎたい - この連載の一覧へ