中国のメーカー「小天才」が展開する子供向けスマートウォッチは年々機能をパワーアップしています。実は筆者も同社のスマートウォッチを使っているのですが、子供用とは思えぬ楽しい機能が満載です。子供用スマートウォッチの最大の特徴はカメラ内蔵で、親御さんのスマートフォンとビデオ通話が可能です。子供の安全を守るため、このカメラ機能は安価な製品でも搭載しているほどです。その小天才の2022年最新モデルが「Z8」です。
小天才のスマートウォッチの「Zシリーズ」は上位モデルで、Apple Watchにもない特殊な機能を持っています。それは時計本体がヒンジでベルトとつながっており、本体部分を起き上がらせることができるのです。この機能は2019年発売の「Z6」で採用され、2020年の「Z6 Ultra」では360度の回転機能も搭載。2021年モデルの「Z7」は回転機能はそのままに体温計などを内蔵しました。筆者もZ7を愛用中です。
2022年発売のZ8は「本体がヒンジで起き上がる」「本体が360度回転する」機能はそのままに、新機能として「本体が分離」するのです。写真を見ると分解概念図のように見えますが、実際にスマートウォッチ本体そのものをベルトから外せます。
本体が外せることにより、たとえば腕ではなく首からぶら下げてペンダントのようにして持ち運ぶことができます。ビデオ通話するときは腕にはめているより本体だけを手で持ったほうが使いやすそうですね。当然ですがスピーカーフォン対応です。
さらにはアームなどに固定して、アクションカムとしても使えるとのこと。Z8のカメラは表面(ディスプレー側)に500万画素、裏側に800万画素を搭載。スマートウォッチのカメラとしてはかなりの高性能です。
このカメラを使って文字を読み取るOCR機能や、Googleレンズのように身の回りの物を撮影して情報を表示することもできるようです。子供向けなので草木や動物、日用品などに限られるものの、カメラを使った高度なAIアプリを搭載しているのです。
チップセットはクアルコムのSnapdragon Wear 4100を搭載。大人向けスマートウォッチと変わらぬ高性能です。AI機能を使うため4G通信にも対応、eSIMではなくnanoSIMなので使い方も簡単です。もちろんWi-Fi、Bluetoothも内蔵。OSはAndroid 8.1ベースのCaremeOSを搭載し、独自のアプリストアからスマートウォッチ向けのアプリをインストールできます。
子供向けのアプリなので簡易なアプリが多いのですが、モバイルペイメントのアリペイに対応しているのは便利そう。ディスプレーは1.6型、メモリー1GBにストレージは32GB。IPX8の防水に対応し、バッテリー容量は760mAhで、最大待ち受け時間は135時間、重量は69.5gです。
性能を見るとなかなか魅力的なZ8、筆者はZ7を使っているので買い替えたいところですが、子供向けということもありカラーリングは大人が使うにはちょっとカジュアルすぎるかもしれません。ちなみにZ7にはシルバーカラーがあり意外と大人にも似合います。
また、Z7のカメラを使ってみると手振れ補正がないため、Z8のアクションカム的な使い方は実際はあまり実用性はないかもしれません。
小天才Z8の価格は1999元、約4万円です。使うことそのものが楽めるスマートウォッチとして大人向けモデルも出してほしいですね。
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!
→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む
★ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。
この連載の記事
-
第780回
スマホ
AQUOS R9 proのカメラ周りをドレスアップ! フィルター装着で広がるスマホの楽しみ方 -
第729回
スマホ
激薄折りたたみ「Galaxy Z Fold Special Edition」のケース3種類を試す -
第728回
スマホ
Xiaomi 14Tにフィルター装着できるMagSafeケース、香港の予約特典に登場 -
第727回
スマホ
Galaxyの2025年モデルがいよいよ登場「Galaxy A16 5G」が販売開始 -
第726回
スマホ
1700万円のシャオミ製スーパースポーツEV「SU7 Ultra」を広州モーターショーで見た -
第725回
スマホ
この冬一番の注目スマホ、超薄型折りたたみの「心系天下W25」がサムスンから登場 -
第724回
スマホ
駅名ごとGalaxy! クアラルンプールの「Samsung Galaxy駅」がスゴすぎた! -
第723回
スマホ
レトロデザインが可愛すぎる!? Nokiaケータイ風リュックの良さを知ってほしい! -
第722回
スマホ
iPhone 16発売直後の深セン、中国でも中古買い取りショップと転売が盛況 -
第721回
スマホ
日本と変わらぬ熱気がスゴイ! 中国・深セン版「ポタフェス」に行った -
第720回
スマホ
USBケーブルや電源プラグに4G内蔵も! 進化するモバイルルーターたち - この連載の一覧へ