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超薄型化のM2搭載MacBook AirにiOS 16登場! 「WWDC22」特集 第34回

M2搭載MacBook Airは完全無音レベルで最薄、省電力を実現した新星

2022年07月29日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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キーピッチは19mmを確保

ほぼ完璧なキーボード

 新しいMacBook Airが、M1搭載の旧MacBook Airから大きく進化した点は、まだまだある。中でも見逃せないのがキーボードだ。昨年登場したMacBook Proの14、16インチモデルと同様、フルサイズのファンクションキーを採用している。またそれに伴って右上角のTouchIDボタンも大きくなり、かなり使いやすくなった。

 キーのピッチもお約束の19mmを確保している。

 キータッチに大きく影響するストロークも、押し込んだ際の感触もノートパソコンとしては申し分ない。もしこれ以上のキータッチを求めるとなれば、本体がかなり厚くなることを受け入れなければならないだろう。そうしたバランスを考えると、これが1つの最適解であることは間違いないと言える。

 ただし、キーボードに関して1つだけ使いにくいと感じる部分がある。それは「ハーフハイト」の方向キーだ。MacBook Proの14、16インチモデルを含み、ファンクションキーがフルハイトになっているものは、特に方向キーの小ささが目立ってしまう。

 いつまでも逆T配列にこだわらず、左右の方向キーだけでもフルハイトにしてくれれば、ストレスはだいぶ軽減されるはず。さらに本音を言えば、右のシフトキーを小さくしてでも、上下方向を含むフルハイトの方向キーを採用して欲しいところ。それなら逆T配列でうまく収まるはずだ。このあたりは今後に期待したい。

 新しいMacBook Airは、ノートブック型コンピューターが目指すべき1つの到達点と言えるほど、さまざまな点でバランスの取れた製品と言える。ファンレス設計による不安もあるかもしれないが、ノートブックをノートブックならではの使い方をする限り、ほとんど問題ない。

 ノートブックを「持ち運びも可能なワークステーション」と考えている人には、MacBook Proの14、16インチモデルの方が適しているだろう。それ以外の人に対して、現状でもっとも薦められるノートブックは、この新しいMacBook Airだ。

 

筆者紹介――柴田文彦
 自称エンジニアリングライター。大学時代にApple IIに感化され、パソコンに目覚める。在学中から月刊ASCII誌などに自作プログラムの解説記事を書き始める。就職後は、カラーレーザープリンターなどの研究、技術開発に従事。退社後は、Macを中心としたパソコンの技術解説記事や書籍を執筆するライターとして活動。近著に『6502とApple II システムROMの秘密』(ラトルズ)などがある。時折、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士として、コンピューターや電子機器関連品の鑑定、解説を担当している。

 

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