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ライター栗原のアラフォーから始めるバイク生活 第15回

視力が悪くなったバイク乗りに合うメガネを求めて

2022年07月23日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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ヘルメットを付けても抜群のフィット感

999.9独自の機構「ダブルフロント構造」。レンズとフレームが接触していないように見えます

 SP-13Tの特徴は、999.9独自の機構「ダブルフロント構造」を採用。これはツルの部分からつながるフェイスフロント部と、レンズを固定する部分を分けることで、装着時にレンズへの負荷を軽減したほか、より視界が広いカーブドレンズにも対応できるという優れた機構です。

SP-13Tの逆Rテンプルをアップ。これがフィット感に大きく貢献するのです

川畑選手のSP-10Tは逆Rテンプル構造ではありません

川畑選手愛用のSP-10T。逆Rテンプル構造ではないのでデザインがスッキリしています

 そして「逆Rテンプル」によってフィット感が向上。SP-10Tとの違いは、この逆Rテンプルの有無と言っても過言ではありません。ちなみにSP-10TのレンズをSP-13Tに取り付けることができるそうです。

鼻パッドはシリコン製

モダン部分もシリコン製です!

 「ダブルフロント構造」「逆Rテンプル」までは他の999.9モデルでも採用されています。ですが、SPシリーズではさらに、鼻パッドとモダン部分にシリコン素材が使われています。これにより汗をかいてもズレにくく、高いフィット感が得られるというわけ。さらにモダン部分はストレート形状ですから、ヘルメットを装着してからの眼鏡装着が容易になっています。

筆者のSP-13T

 そんなSP-13Tのお値段ですが、なんと4万2900円! これはフレームだけの値段で、さらにレンズの値段が加わります。不肖は直営店で購入したのですが、普通のレンズで約2万円。これをカーブドレンズにしたら、もっと凄い値段になります。今回は「川畑選手も普通のレンズだったなぁ」ということで、普通のレンズにしました。で、支払い総額6万2000円超え! 結構な買い物です。

 眼鏡を作成する際は、どのくらいまで見えるようにするかがキモになります。というのも、年齢を重ねると手前の物が見えづらくなるのです。クルマの運転に必要な視力までもっていくと、たとえば手元にあるスマホを見るのは難しいという状態になります。ここで出てくるのが遠近両用レンズなのですが、これがどうも自分には気持ち悪く……。今回は手元は捨てて、1.2まで視力を高めて、遠くを見るためのレンズとしました。

 注文して約1週間、LINEにできました通知が届き、店舗でフィッティング。この時、ヘルメットを持参して調整することもできます。店内でヘルメット姿は異様な光景なのですが、これはやったほうがいいです。かなり変わりますので。また、ヘルメットによっては耳の部分のパッドの厚みを変更するなど、フィッティングサービスに対応するものもあります。

 実際に装着して走行するわけですが、普通に走っている分にはまったく問題はありません。ただ、メーターやスマホナビが見づらい、というのはあります。特にスポーツモデルなので前傾姿勢をするのですが、その時にメーターをちらっと見たとき、その数字はかなりボヤけて見えてしまうという事象が。「遠近両用レンズにしておけばよかったのかも」と思わなくもないです。どうしても我慢ならない時は、レンズを交換すればよい、と考えています。

 ちなみにレンズですが、曇ったからといってスグに乾いた布で拭くのは、レンズに傷がつくのでやめた方が無難。水で汚れを洗い流してから、レンズクリーナーを吹き付けて、それからふき取るようにした方がよいです。レンズの傷は、視界不良の原因になりますからね。

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