元祖ポケットマグ「ポケトル 120」
まず小容量サーモボトル市場を開拓した元祖デザインワークスエンシェントの「ポケトル 120」。今となってはごく普通のポケットマグですが、各社これをベンチマークとして商品企画を進めたはずですから、その原型仕様を確認しておかねばなりません。
ボトルのサイズは直径45mm×高さ143mm。容量は120ml。購入価格は1280円でありました。
ボトルとキャップの表面はヘアライン加工されたステンレス。飲み口は一枚板のシングル構造で、パッキンは平たいワッシャー型。保温能力は6時間で43℃以上。これくらいの性能と形状が、現在でも小容量サーモボトルのスタンダードです。
しかしこのボトル、今では持ち出し率も低くなってしまいました。というのもキャップを開け閉めする際に滑りやすいから。キャップとボトル本体のヘアライン加工のおかげで、素手で持つとヌルッと滑る。開閉に困る程ではありませんが、キャップが閉まっても滑り続けるので、まるで焼けたクラッチが滑っているかのような、どうにも嫌な感じなのであります。
性能第一老舗サーモス「真空断熱ポケットマグ/JOJ-120」
ステンレス製魔法瓶と言えば、やはり老舗サーモス。120ml、150ml、180mlと3サイズ揃えてこの市場に参入しておりまして、私が購入したのは最小の120mlサイズでした。購入価格は1430円。さすがにちょっとお高い。
サイズは直径45mm×高さ125mmと同容量他社製品に比べ、20mmほど背が低くコンパクトです。NDのコンソールボックスに入れてもかなり短め。サイズとしては長さ145mmの150mlモデルがベストでしょう。コンソールボックスの長さは156mmほどですから、長さ165mmの180mlサイズは入りません。
老舗としてのこだわりは、やはり金属加工と保温性能。飲み口の加工は、丸く折り返して厚みを持たせており、凹凸のない側面と合わせて口当たりが大変よろしい。パッキンは開口部の奥まで刺さる厚いもので、これは漏れにくさと断熱性能のためでしょう。保温性能は6時間51℃以上で、小容量ながらハイスペックです。
ただ、信号待ちで小刻みに開閉する用途としてはちょっと使いにくい。パッキンがしっかり密着するので、キャップの回転が渋く、開け閉めに力がいる。キャップの形状も微妙にテーパーがかかっていて、厚みもないため指がかかりにくく滑りやすい。
とはいえコンパクトで保温性能も高いので、鞄に入れて持ち歩くランチのコーヒー用ならこれが良いでしょう。私はそうして使っています。
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