這いつくばって近づいて望遠端(35mm判換算で200mm相当)で撮影。こっちがしばらく動かないでいると向こうも気にしないでくれる。2022年4月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1
OM-1を購入以来、ちょっと出かけるときにバッグに入れていくセットが、「OM-1 + 12-100mm F4」というカップリングになっている。広角から望遠まで1本で撮れるので、その場その場で必要な写真を撮りつつ、期待される不測の事態(なに言ってんだかよくわからないが、要するに、偶然猫に出会うってことだ)にも対応しやすいのだ。
OM-1に同社の12-100mm F4(35mm判換算で24-200mm)を装着。マイクロフォーサーズ機ならではのコンパクトさが持ち歩きやすくていい。本音を言えば、もうちょっと小さなボディのモデルも欲しいけど。
今回は、そんなOM-1購入以来2ヶ月で出会った、いろんな猫の話。
まずは、どこで撮ったか全然思い出せない黒猫。なんてことない散歩中に、なにげなく目が合ったのだ。パッとしゃがんで、ぐぐっと望遠にして撮影。
よく見ると、左下から猫の下に向かって長いゴムひものようなものが見えてる。ちょっと外に出てるだけの飼い猫かもしれない、というかそうなんだろう。猫が外に出たがっているとき、あるいは決まった時間だけ、こうして外に出してるのかもしれない。たまにそういう猫を見かけることがある。
撮ってるときは気づかなかったけど、よく見ると猫の下からゴムひもが。黒の長毛なので詳細はわからないけど、ちょっと外に出てる飼い猫っぽい。2022年3月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1
続いて、近所で出会った猫。アパートの階段の踊り場に猫がいたのである。道路からだとぎりぎり見える位置なので、望遠にして目が合った瞬間に撮影。
で、シャッターを切る瞬間は気づいてなかったのだけど、手すりから顔を出してるヤツがいる。これの前に撮ったカットでは写ってないので、ひょいと顔を出したとこだったのだ。
そんなわけで、続いて手前に顔を出した猫にピントを合わせて再度撮影。ちょうどこっちを向いてくれた。顔だけがひょこんと飛び出ててかわいい。
また別の日、マンションの駐車場っぽいところでちょこんと座ってるサビ猫を発見。しゃがんで道路からレンズを向けて撮影。まあこれはなんてことないカットだ。
このあと、こっちに向かって歩き出したのである。こういうときにありがたいのが猫瞳AF。一度猫を捕らえてくれればずっとピントを合わせ続けてくれるので、急に猫がこっちにきた案件でも対応できるのがいい。
猫瞳AFを搭載してる機種なら、α7でもNikon ZでもEOS R5/R6でもどれでもOKなのだけど、OMシリーズはOM-1が初搭載なのだ。
この日は、もう一匹猫に出会えた。それが冒頭の写真。
手前の枝や草葉が邪魔だったけど、そこは猫瞳AFさんよろしくってことでがんばってもらった。アップだと、ちょっとその場の雰囲気が伝わらないよねってことで、引いた写真がこちら。
高倍率ズームならではである。猫はこっちの細かな動きに敏感なので、その場でズーム倍率を変えられるのはありがたい。
さて最後は、最近撮ったお堀猫。
フェンス越しに空堀跡を覗いてたら、そこに動いているヤツがいたのだ。一瞬タヌキかと思ったけど、猫でした。写真に白くて太い線が2本入ってるけど、それはフェンス越しだから。レンズがフェンスに当たっちゃった音で「むむ?」という感じでちょっと見上げたのでその隙に。
上からフェンス越しに撮ったので白いもやっとした線が入ってしまったけど、そういうときはファインダーを覗きながら猫の顔がきちんと見えるアングルを一瞬で探すのだった。2022年5月 OMデジタルソリューションズ OM SYSTEM OM-1
OM-1は猫瞳AFを搭載してくれたことで(精度はまだトップクラスとはいえないけど)、最強の”猫撮りカメラ”になったかもしれない。カメラは本体だけじゃなくて、レンズと組み合わせたときの機動力が大事だから。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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