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アート作品に昇華したテレビ「ART90」ほか、LGが有機ELの2022年ラインアップを発表

2022年05月19日 14時00分更新

文● ASCII

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 LGエレクトロニクス・ジャパンは5月19日、4K有機ELテレビの新ラインアップを発表した。2022年の新製品は4シリーズ12モデルあり、8KパネルのZ1は昨年モデルを据え置く。発売は5月下旬から順次。LEG QNED MiniLED搭載モデルは別途紹介している。

発表会風景

中央がOLED evo Gallery Edition(G2の65型)。左がC2、右がB2

G2のリビング設置イメージ

 昨年から展開しているOLED evoには“OLED evo Gallery Edition”を追加、OLED G2シリーズとして展開する。また、OLED evoシリーズとしてOLED C2とART90、OLEDシリーズとしてOLED B2を展開する。42インチから83インチまで幅広い画面サイズの選択肢を提供する。

ART90。スライドして画面が出てくる。

一部だけを露出して時計などを表示しておける。

有機ELの薄さを生かしたコンセプトだ。

 この中でART90は非常に特徴的な外観を持つ。デンマークを代表するファブリックメーカー「クヴァドラ」と共同開発。65インチの画面を覆うカバーがスライドする機構を持ち、ARTの名前が示すようにテレビがリビングでアート作品に昇華したような印象を与える。画面の一部だけを露出することで、時刻や音楽再生画面を表示するなど、テレビ以外の使い方も提案する。

 各シリーズの価格などの概要は下記の通り。

●OLED G2(4K OLED evo Gallery Edition)
77型 OLED77G2PJA 83万円前後/5月下旬発売
65型 OLED65G2PJA 55万円前後/5月下旬発売
55型 OLED55G2PJA 40万円前後/5月下旬発売

●ART90(4K OLED evo)
65型 65ART90EJQA 99万円前後/6月下旬発売

●OLED C2(4K OLED evo)
83型 OLED83C2PJA 99万円前後/5月下旬発売
65型 OLED65C2PJA 45万円前後/5月下旬発売
55型 OLED55C2PJA 32万円前後/5月下旬発売
48型 OLED48C2PJA 25万円前後/5月下旬発売
42型 OLED42C2PJA 24万円前後/5月下旬発売

●OLED B2(4K OLED)
77型 OLED77B2PJA 60万円前後/6月下旬発売
66型 OLED66B2PJA 39万円前後/6月下旬発売
55型 OLED55B2PJA 27万円前後/6月下旬発売

 OLED G2シリーズ=OLED evo Gallery Editionは、新しい発行素材を採用。RGBの波長を改善するとともに新しいカラーレイヤーを追加して色の再現性を改良している。また、高輝度化のため、独自の放熱パネルを装備するなどした“ブライトネスブースターマックス”技術を採用。新世代AIプロセッサーも搭載し、明部は明るく色再現の深みがあり、暗部階調も豊かな再現にしている。

 有機ELパネル自体の改善も進んでいる。高精度な色再現性の観点では、検査・認証機関のIntertekにおいて、光の三原色(赤・緑・青)の各5段階を掛け合わせた125色をパネル上で映し出し、色見本との差異を測定したところ、すべての色で、通常の視聴距離では違いが分からないレベルだったという。

 AIプロセッサーはB2シリーズを除くすべての機種で「α9 Gen5 AI Processor 4K」を搭載。入力映像を解析し、被写体を認識、奥行きが自然に見えるように解像感と立体感を出す「オブジェクト型リアルタイム映像処理」が可能となった。なお、B2はα7 Gen5 AI Processorとなる。

C2のうち42型とコンパクトモデルはデスクトップ設置してゲームに没頭する用途にもいい。

ゲームダッシュボードを表示したところ。

 ゲーム機能の強さも特徴だ。HDMI 2.1に準拠したeARC/VRR/ALLMに対応。4K 120HzのDolby Vision、Dolby Atmos、NVIDIAのG-SYNC Compatible認定、AMDのFreeSync Premium、1msの応答速度、ゲーム用HDRのHGiG準拠、ゲームオプティマイザーの搭載、設定が一覧できるゲームダッシュボードなどを持つ。また、テレビ単体でも1000以上のゲームが楽しめるクラウドゲーム「GeForce NOW」も利用できる。

C2の48型にオプションのフロアスタンドを装着したところ。

G2の65型にオプションのギャラリースタンドを装着したところ。

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