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ついに拭き掃除用モップの洗濯乾燥まで全自動に:

究極のロボット掃除機 エコバックス「DEEBOT X1 OMNI」

2022年03月30日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII.jp

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DEEBOT X1 OMNI
発売日 2022年4月7日
実売価格19万8000円
エコバックスジャパン

https://www.ecovacs.com/jp/deebot-robotic-vacuum-cleaner/DEEBOT-X1-OMNI

 掃除機をかける時間がないからロボット掃除機は欲しいけど、ロボットのために部屋を片づける時間はない。最近のモデルは拭き掃除もしてくれるけど毎回モップを洗わないといけないのは面倒くさい。そんな悩みを解決してくれる最新のロボット掃除機がいよいよ日本でも登場しました。

 エコバックスジャパンが3月25日に発表した、拭き掃除兼用ロボット掃除機「DEEBOT X1 OMNI」です。ケーブルなどを自動で避ける障害物回避機能を備え、自動ゴミ収集ドック付き。清掃終了後にゴミを紙パックに集め、拭き掃除用モップを洗浄・乾燥する機能もついています。

ゴミを集めてモップも洗う充電ドック

 エコバックスは1998年設立の老舗ロボット掃除機メーカー。52ヵ国でロボット掃除機を展開し、金額ベースでは世界第2位のシェアを獲得しています。国内シェアも昨年には3位まで伸ばし、2番手をとらえる勢いになりました。国内ではカメラセンサーとレーザーセンサーを備えた「DEEBOT T8」を2020年に、掃除しながら床に芳香剤を吹きつける「DEEBOT T9」を2021年に展開し、今年になってついにTシリーズを超える「DEEBOT X1」ファミリーを展開したという流れです。

DEEBOT X1ファミリー。右側がフラグシップモデルのDEEBOT X1 OMNI

 フラッグシップモデルであるDEEBOT X1 OMNI最大の特徴は、モップ洗浄・熱風乾燥、給水、ゴミ収集まで1台で完結する全自動クリーニングステーション、要するに充電ドックです。

全自動クリーニングステーションは存在感のある大きさ

 拭き掃除ロボットは、掃除前に水をタンクに入れ、掃除後にタンクの水を捨てて、汚れたモップを洗う手間がありましたが、そのすべてを代わりにやってあげるよというわけです。

 ステーションの内側には拭き掃除に使う「清水タンク」、モップを洗ったときの水をためる「汚水タンク」が入っていて、まず清水タンクの水がモップをぬらすところから掃除が始まります。

上に拭き掃除用の水タンク、下にゴミ収集用の紙パックが入っている

右が拭き掃除に使うきれいな水、左がモップを洗ったあとの汚れた水

 掃除を終えたロボットがステーションに戻ると、モップを洗濯板のような凹凸の上で回転させて水洗い。ついでロボット本体のダストケースに集めたゴミを吸いあげ、およそ10秒で紙パックに回収します。紙パックには60日間分のゴミを収納可能。さらにモップに熱風を浴びせ、約2時間かけて乾燥させていきます。なお、汚水タンクは自分で空にする必要があります。

点字ブロックのような凸凹の上でモップを回転させて水洗いする

 モップはシンプルに水洗いですが、今後モップ洗い用の洗剤も展開予定とのこと。モップ乾燥に使われる電力は45Wと扇風機程度で、電気代が気になるというほどではありません。

 ゴミ収集とモップの洗浄・乾燥ができる水拭きクリーナーの両立を実現させたのは同社が世界初とのこと。ちなみに競合としてはRoborockが自動でモップを洗浄できるクリーニングステーションを備えた「Roborock S7 MaxV Ultra」を展開しています(国内未発表)。

吸引力もチップも業界最高クラス

 集じん性能を左右する吸引力は5000Paと業界最高クラスで、ダストピックアップ率は95%。メインブラシがゴムのアイロボットやRoborockと違い、ゴムと毛の両方を使ったメインブラシを使っているため、静音性にも長けています。サイドブラシは2つあり、左右から吸込口にゴミを集めて、メインブラシがかき入れる形です。水拭きモップはやはり左右に2つあり、床に密着し、回転しながら水拭きするようになっています。

サイドブラシも水拭きモップも2つある

 なおRoborockの新製品「Roborock S7 MaxV」シリーズの吸引力は5100Pa。100Paの差は正直ユーザー目線ではわからないと思いますが、急進Roborockが細かいところで老舗に対抗してきていることがわかります。

 障害物の検知と回避はRGBカメラセンサーとレーザーセンサーの両方を使用した「AIVI 3D」機能。画像処理にはHorizon Roboticsという自動運転向け半導体メーカーと共同開発したAI用チップ「Horizon 3」を新搭載し、処理速度は従来比16倍に上がったということ。チップの整数演算性能は5TOPSにのぼるといい、スペック上ではiPhone XSに載っていたA12 Bionicと同等レベル。もはや走るiPhoneです。

 レーザーセンサーを使った間取りの把握も可能です。2021年発売のDEEBOT T9シリーズと同じ「TrueMapping2.0」マッピング&ナビゲーションで、高精度な自己位置推定とマッピングが可能。アプリからはキッチンやリビングなど部屋を指定して掃除させることができます。

本体前面にはRGBカメラセンサー。AIVI 3Dの表記がある

本体上部にはレーザーセンサー

天面はシンプル。レーザーセンサーが出っ張っている

 面白い機能として、アプリからカメラを起動して、家を巡回する見守りカメラとして使えるようになりました。カメラの画角が最大148.3度と広いため、室内をぐるりと見回しやすくなっています。カメラは暗部に強い仕様になっているそうで、部屋が暗いときや、家具の下などに入ったときにも認識精度が落ちにくいということでした。アイロボットやRoborockはLEDライトをつけましたが、エコバックスはカメラ性能でカバーしてきましたね。

 高性能なチップを搭載したことで、Amazon EchoやGoogle Nestなどを使わない音声操作も可能にしました。ウェイクアップワードは「OK, YIKO(オーケー、イコ)」。出荷時は掃除を始めたり、ステーションに戻したりとシンプルな命令のみに対応していますが、今後は「リビングを掃除して」「ダイニングテーブルを掃除して」など、エリアを認識した命令にも対応予定ということです。

「ダイニングテーブルを掃除して」などの高度な命令も今後できるようになる

 ちなみにデザインはヤコブ・イェンセン・デザインのもの。金属的でありながら北欧ミニマルを感じる外観になっています。

お値段も究極だが魅力的

 障害物回避はロボット掃除機の標準装備となってきた今、ついにモップの洗濯までが全自動となり、究極のロボット掃除機となったエコバックスのDEEBOT X1 OMNI。19万8000円とお値段も究極的ですが、人によってはそれだけの価値があることでしょう。私も自宅でエコバックスのDEEBOT OZMO 920を使っていますが、ケーブルを巻き込んで停止するたびにマップがイカれてしまうので、障害物回避機能と自動ゴミ吸引機能にはかなり魅力を感じています。DEEBOT X1ファミリーにはモップの洗浄・乾燥機能がない代わりに安めのモデルもあるのでそれにも惹かれますが(とはいえ15万8000円〜)、やっぱりここは究極を選んでおくべきですかね?

 

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