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山根博士の海外モバイル通信 第587回

ワークマンで売ってほしい!? 背面サブ画面搭載のタフネス5Gスマホ「Doogee V20」

2022年02月28日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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 海外通販サイトでよく見かけるタフ仕様のスマートフォンは、中堅メーカー数社が製品開発にしのぎを削っています。今やIP68とMIL-STD-810G対応に加え、IP69K(耐高圧水)やマイナス温度での動作保証など、タフ性能も本格的なものになっています。そんなタフネススマホを作るDoogeeから出てきた最新モデル「V20」は、ちょっと目を惹く機能を搭載しています。

Doogeeのタフな5Gスマホ「V20」

 V20はチップセットにMediaTekのDimensity 700を搭載するエントリークラスの5Gスマートフォンです。メモリー8GBにストレージ256GBの構成、ディスプレーは6.43型(2400×1080ドット)、バッテリーは6000mAhで33W充電に対応します。本体デザインはいかにもタフ、といったものだけではなく、背面をフラット仕上げにしたモデルも用意。アウトドアだけではなくシティーユースも考え、丈夫なスマートフォンを普段使いしてほしいと考えているのでしょう。

普通のスマートフォンに近いデザインのカラバリもある

 本体のサイズは約81.2×170.5×14mm、重さは296g。タフモデルなので重量はかなりありますが、厚みはかなり薄くしたようです。

本体デザインも異なる3つのカラバリ、選ぶ楽しみがある

 カメラはこのクラスの製品としてはなかなかの性能で、6400万画素のメインカメラに800万画素の超広角カメラを搭載。それに加えてソニー製のナイトビジョンカメラも搭載(2000万画素)。暗闇でも野生動物などをモノクロで撮影できます。アウトドアでの活動を楽しくしてくれるカメラと言えるでしょう。

ナイトビジョンカメラは人間の目に見えないものも撮影してくれる

 ここまでの機能は、タフネススマートフォンとしてはあまり珍しいものではないかもしれません。しかし、V20にはまだ大手メーカーも採用していないハードウェアを搭載しています。背面を見るとカメラの横に小型のディスプレーが搭載されているのです。1.05型のサブディスプレーは時計、バッテリー残量、通知の表示が可能で、さらに着信の受信・拒否、アラームのスヌーズ・停止、音楽再生操作も可能。できればカメラのプレビューが表示できるといいのですが、今後のファームアップデートで対応してくれるかもしれません。

背面サブディスプレーはちょっとした操作や情報収集に役立つ

 価格は定価が500ドル(約5万8000円)ですが、オフィシャルストアのキャンペーンでは300ドル(約3万5000円)など割引販売が頻繁に行なわれています。動作環境温度はマイナス55度から70度までと広く、業務用としても使うことができそうです。

アウトドア利用に便利なアプリもプリインストール済み

 5Gの対応周波数はn1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n79、日本での動作も確認しているようですが、技適の有無は不明。ワークマンあたりと提携してぜひ日本で正規販売してほしいものです。

日本でも一定の需要はありそうだ

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