折りたたむとコンパクトな大きさになるサムスンの「Galaxy Z Flip3 5G」は、本体の表と裏を覆うパネルのカラバリも豊富な色が用意されています。日本ではキャリア販売となることからクリームとファントムブラックの2色展開ですが、海外ではラベンダーやグリーンなど多色展開されています。
このGalaxy Z Flip3 5Gの派生モデルとして、アメリカや韓国では「Galaxy Z Flip3 Bespoke Edition」が販売中です。Bespoke(ビスポーク)とはサムスンの家電ブランドの名前で、洗濯機や冷蔵庫からオーブン、掃除機まで様々なラインナップを揃えています。特徴はカラフルな本体色で、大型家電はオンラインで自分の好きなパネルを選んでカスタマイズができます。Galaxy Z Flip3 Bespoke Editionも同様に、サムスンのウェブから自分好みのパネルを選んでカスタマイズできる製品なのです。
Galaxy Z Flip3 5Gはフラットな本体デザインのため、外装となるパネル部分の貼り付けも簡単です。自分でパネルの交換はできませんが、工場で生産する際にライン上に複数のパネルを用意しておき、あとはロボットアームが購入者のオーダーに応じたパネルをピックアップして張り付ける、という行程も簡単にできるわけです。
なお、2022年1月にラスベガスで開催されたCES 2022のサムスンブースでは、実際にBespoke Edition用のパネルが全色置かれており、自分でその組み合わせを試すこともできました。5色×2枚=合計10パターンとなりますが、色を変えると雰囲気もかなり変化することがわかります。
なお、Bespokeの家電もサムスンブースに展示してありましたが、部屋のインテリアや自分の思うイメージに合わせて家電の色もカスタマイズできるというのはほかにはない展開です。ほかのメーカーであればせいぜいカラバリは数色、特に冷蔵庫は白、黒、シルバー程度からしか選べません。Bespokeならピンクやブルーの冷蔵庫も購入できるのです。
Bespokeのカラバリも毎年新色が提供されるようで、このあたりは流行色を積極的に取り入れているのでしょう。しかしこれだけの色を自在にカスタマイズできるということは、サムスンの家電工場を取り巻くエコシステムは、外部となる素材の鉄板工場や塗装工場まですべてがオンラインでつながっており、購入者がネットで注文した瞬間にすべてのデータが共有されるのでしょう。家電でも巨大メーカーであるサムスンだからできることかもしれません。
Galaxyシリーズのスマートフォンも、いずれ全モデルが好きな色にカスタマイズできるようになるかもしれません。またパネル式であれば後からの交換も容易でしょうから、購入後も手数料を払えば本体カラーを交換できる、そんなシステムにもしてほしいものです。夏は涼しげな色にして、冬は重厚感ある色に変える、そんなことができればサムスンのスマートフォンを選ぶ人も増えるでしょう。
日本ではサムスンの家電展開がされていないことからGalaxy Z Flip3 Bespoke Editionの投入はないかもしれませんが、色カスタマイズできるモデルとして、ぜひSIMフリーで投入してほしいものです。
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