このページの本文へ

山根博士の海外モバイル通信 第582回

パネル色をカスタマイズできる縦折りスマホ「Galaxy Z Flip3 Bespoke Edition」

2022年02月07日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Galaxy Z Flip3 Bespoke Edition

 折りたたむとコンパクトな大きさになるサムスンの「Galaxy Z Flip3 5G」は、本体の表と裏を覆うパネルのカラバリも豊富な色が用意されています。日本ではキャリア販売となることからクリームとファントムブラックの2色展開ですが、海外ではラベンダーやグリーンなど多色展開されています。

 このGalaxy Z Flip3 5Gの派生モデルとして、アメリカや韓国では「Galaxy Z Flip3 Bespoke Edition」が販売中です。Bespoke(ビスポーク)とはサムスンの家電ブランドの名前で、洗濯機や冷蔵庫からオーブン、掃除機まで様々なラインナップを揃えています。特徴はカラフルな本体色で、大型家電はオンラインで自分の好きなパネルを選んでカスタマイズができます。Galaxy Z Flip3 Bespoke Editionも同様に、サムスンのウェブから自分好みのパネルを選んでカスタマイズできる製品なのです。

フロント側とバック側、それぞれ5色ずつのパネルを選べる

 Galaxy Z Flip3 5Gはフラットな本体デザインのため、外装となるパネル部分の貼り付けも簡単です。自分でパネルの交換はできませんが、工場で生産する際にライン上に複数のパネルを用意しておき、あとはロボットアームが購入者のオーダーに応じたパネルをピックアップして張り付ける、という行程も簡単にできるわけです。

フラットパネルだからこそ工場での清算時のカスタマイズも容易だ

 なお、2022年1月にラスベガスで開催されたCES 2022のサムスンブースでは、実際にBespoke Edition用のパネルが全色置かれており、自分でその組み合わせを試すこともできました。5色×2枚=合計10パターンとなりますが、色を変えると雰囲気もかなり変化することがわかります。

かわいらしい色の組み合わせ(左)や、ちょっとクールなブルー仕上げ(右)を試してみた

 なお、Bespokeの家電もサムスンブースに展示してありましたが、部屋のインテリアや自分の思うイメージに合わせて家電の色もカスタマイズできるというのはほかにはない展開です。ほかのメーカーであればせいぜいカラバリは数色、特に冷蔵庫は白、黒、シルバー程度からしか選べません。Bespokeならピンクやブルーの冷蔵庫も購入できるのです。

Bespokeシリーズの家電。自分好みのカラバリを選べる

 Bespokeのカラバリも毎年新色が提供されるようで、このあたりは流行色を積極的に取り入れているのでしょう。しかしこれだけの色を自在にカスタマイズできるということは、サムスンの家電工場を取り巻くエコシステムは、外部となる素材の鉄板工場や塗装工場まですべてがオンラインでつながっており、購入者がネットで注文した瞬間にすべてのデータが共有されるのでしょう。家電でも巨大メーカーであるサムスンだからできることかもしれません。

2022年に追加されたBespoke新色

 Galaxyシリーズのスマートフォンも、いずれ全モデルが好きな色にカスタマイズできるようになるかもしれません。またパネル式であれば後からの交換も容易でしょうから、購入後も手数料を払えば本体カラーを交換できる、そんなシステムにもしてほしいものです。夏は涼しげな色にして、冬は重厚感ある色に変える、そんなことができればサムスンのスマートフォンを選ぶ人も増えるでしょう。

後からパネル交換できるようにもぜひしてほしい

 日本ではサムスンの家電展開がされていないことからGalaxy Z Flip3 Bespoke Editionの投入はないかもしれませんが、色カスタマイズできるモデルとして、ぜひSIMフリーで投入してほしいものです。

カスタムカラー可能なスマホ、日本にもほしい

山根博士のオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン