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業界人の《ことば》から 第468回

AWSが15周年、否定の繰り返しの中から成長、データの探究者が変革を切り拓く

2022年01月24日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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今回のひとこと

「旧態依然としたITベンダーからは、クラウドなんて存在できない、絶対に普及しないと言われた。だが、みなさんのおかげで、彼らが言っていることのすべてが間違っていることが証明された」

(アマゾンウェブサービスのアダム・セリプスキーCEO)

 アマゾンウェブサービス(AWS)が、2021年11月~12月に、米ラスベガスで開催したグローバルカンファレンス「AWS re:Invent」。ここで同社のアダム・セリプスキーCEOが初めて基調講演に登壇、AWSが2006年に最初のサービスとなるAWS S3の提供を開始してから15周年、AWS re:Inventがスタートしてから10周年という節目を迎える場となった。

 セリプスキーCEOは、「AWSは、15年という長い道のりを歩んできた。最初は、クラウドコンピューティングという概念がほとんど存在しなかった。振り返ると、クラウドがない時代のITとインフラストラクチャは、高価で、動作が遅く、柔軟性に欠け、イノベーションの余地がなく、機能していなかった。費用とロックインしか頭にない旧態依然としたベンダーに支配されていた」と、辛口な発言からスタート。

 「しかし、誰もが、より良い未来があるはずだと考えていたのも確かだった。2006年に最初の一般サービスとなるAWS S3をスタートしたことで、1回15セントで好きなようにITインフラを使える環境が生まれ、開発者は高価なデータストレージシステムを自前で構築する必要がなくなった。さらに、それから5~6カ月後には、Amazon EC2が登場し、ストレージ、コンピュート、アプリケーション、データベースのすべてがクラウドで利用できるようになった」と振り返った。

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