ソニーがスマートウォッチ「wena 3」の新しいバリエーションモデルとして、Androidスマートフォンの「Xperia」とデザインと機能のマッチングを図った「wena 3 Frosted Black Edition Styled for Xperia」を“1000本限定”のリミテッドモデルとして1月28日に発売する。価格はオープンだが実売価格は7万5000円前後になる見込み。
Xperia 1 IIIにデザインと一部機能を合わせた限定モデルのwena 3
wena 3は、2020年冬に発売されたソニーのスマートウォッチ。iPhoneとAndroid、両方のプラットフォームに対応する。リストバンドのバックル部分に時計を含む様々な機能を載せて、情報を有機ELディスプレイに表示する。画面タッチとボタンにより操作するユニークなスマートデバイスだ。最新世代機のwena 3からSuicaが使えるようになった。ペアリングしたスマホからの通知受信、電子マネー決済、活動ログなどの機能も初代のwena wristから継承している。
このたび発表されたXperiaとのコラボモデルも、wena 3と同様の基本機能を一式揃えた。内蔵バッテリーによる連続動作の目安は約1週間。5気圧防水対応も現行のwena 3と同じ。
ソニーのwena 3はこれまでにも大手時計メーカー、著名インダストリアルデザイナー、人気アニメーション作品とのコラボレーションモデルを展開してきた。シチズン時計もまた独自の「光発電Eco-Drive(エコ・ドライブ)テクノロジー」に対応するクロノグラフ搭載のウォッチヘッドに、wena 3を組み合わせたスマートウォッチのコレクションを拡充している。
Xperiaとコラボしたwena 3はアナログ腕時計のウォッチヘッドに、wenaシリーズとして初めてソニーのブランドロゴを配置した。ロゴは文字盤とケースの背面にある。従来のモデルは「wena」のシリーズネームを冠していた。ソニーのブランドが前面に打ち出された理由について、ソニーの担当者は「ソニーグループとして2021年の春から新たにスタートを切り、モバイルとエレクトロニクスの各事業部門を横断するシナジーを推進する狙いもある」と説いている。
本体のカラーは2021年モデルのスマホ「Xperia 1 III」の“フロストブラック”に合わせた。カラーバリエーションはこの1色のみになる。国内だけで1000本を限定販売する。ソニーの直販以外にも家電量販店などでも広く取り扱われる予定だ。
Xperiaとのデザインマッチを追求したモデルであることから、ほかのウォッチヘッドやwena 3との着脱交換は基本的には推奨していない「一体のスマートウォッチ」として販売される。ウォッチヘッドと、バンドを含むwena 3の単品販売もしない。