実質単眼の背面カメラ
深度カメラのおかげでボケ感は良し
背面のアウトカメラは、広角(約1300万画素、F値2.2)+深度(約200万画素、F値2.4)という構成。AIが被写体を認識し、シーンに応じて色味を自動で調整してくれます。
いくつかのシーンを試した感想としては、得意/苦手なシーンに特に偏りがなく、素直な仕上がりで撮れるといった印象。AI認識で今回確認できたのは、植物や食事、室内など。まれにカメラを向けてもうまく認識されず、カメラモードを変えてみたり、一度カメラを終了してから再度起動したりする必要がありました。以下の作例をご覧ください。
素直な仕上がりで撮れると述べましたが、写真全体の色味がやや淡くなることもありました。風景も食事も、もう少し色彩を強く出るような補整効果があってもいいかもしれません。
「夜景」モードも搭載しています。通常モード(AIオン)で撮ると、全体にかなり明るく仕上がるのに対して、夜景モードでは明るさを確保しながら、暗部はかなり暗めに仕上がりました。下の写真で細部を見ると、夜景モードのほうが照明をくっきりと捉えられています。
インカメラは約800万画素、F値2.0。補整効果を調整して撮れるほか、「ポートレート」モードを適用して背景のぼかしも調整できます。
防水防塵対応&4000mAh
おサイフケータイには対応せず
OSはAndroid 11をベースとした独自のColorOS 11。SoCはクアルコム社のSnapdragon 480 5G。メモリーは4GB、ストレージは64GB(microSDXCに対応し最大1TB)。eSIMにも対応します。
バッテリー容量は4000mAh。ニュースサイトをチェックしたり、お昼ご飯を撮ったり、休憩がてら動画を見たりといった使い方であれば、外出中に電池切れする心配はいらないでしょう。なお、急速充電、ワイヤレス充電には対応していません。
生体認証は顔のみ対応。認証速度は上々。暗い場所でもしっかり認識されました。また、IP68の防水防塵に対応。多少の雨などを気にせずタフに使えるのはうれしいポイントです。ワンセグ/フルセグには非対応、おサイフケータイも非対応となっています。
【まとめ】“基本機能ぜんぶ入り”とはならずとも
ライトユーザー&スマホ初心者は選択肢に必ず加えたい
OPPO A55s 5Gは、スマホの基本性能と5Gを手軽に体験できる1台であると思います。ディスプレーやカメラなどの性能はエントリーモデル相応のものですが、スマホに多機能・高性能を求めない人も多くいます。もしおサイフケータイに対応していたら、3万円前後で“基本機能ぜんぶ入り”のスマホと呼べましたが、ライトユーザーであれば「これで十分」と納得できるでしょう。
必要最低限を求めるライトユーザー、また初めての5Gスマホを持ちたいという人は、スマホ選びの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
「OPPO A55s 5G」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 6.5型液晶(20:9) |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 約74.7×162.1×8.2mm |
重量 | 約178g |
CPU | Snapdragon 480 5G(オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 11(ColorOS 11) |
対応バンド | 5G NR:n3/n28/n77/n78 LTE:1/2/3/4/5/7/8/18 /19/26/28/38/39/40/41/42 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 約1300万画素+約200万画素(深度) イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 4000mAh |
生体認証 | ○(顔) |
防水/防塵 | ○/○(IPX8/IP6X) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | ブラック、グリーン |
価格(SIMフリー版) | 3万3800円 |

この連載の記事
-
第526回
スマホ
使ってみると便利な機能てんこ盛りだった最新「らくらくスマートフォン」 -
第525回
スマホ
4.21mm! 薄すぎだろ! 極薄折りたたみスマホ「OPPO Find N5」 -
第524回
スマホ
折りたたみ革命!「nubia Flip 2」は縦長外画面で驚きの使い心地! -
第523回
デジタル
AIと6軸ジンバルで動画撮影が無敵レベル! ASUS「Zenfone 12 Ultra」の実力に迫る -
第522回
スマホ
Android 15で4G対応のタブレット「Blackview Tab 60 Pro」は使う場所を選ばないのが魅力 -
第521回
スマホ
日本発売予定の最速級ゲーミングスマホ「REDMAGIC 10 Pro」をフォトレポ -
第520回
スマホ
ライカカメラ搭載の 「AQUOS R9 Pro」に約20万円の価格以上の価値を感じた -
第519回
スマホ
ドコモ以外からも売られる新らくらくスマホはガラケー的UIと進化した健康管理機能で勧めやすい1台 -
第518回
スマホ
モトローラの縦折りスマホ最高峰「motorola razr 50 ultra」は強化されたAIが楽しい -
第517回
スマホ
安く買えて普段使いに問題なし! バランスが良いオススメのミドルレンジスマホ3選 -
第516回
スマホ
カメラやAIの性能に違いはあるのか? Xiaomi 14Tと14T Proを使い比べてみた - この連載の一覧へ