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新色ピンクにさらなる強力カメラ! iPhone 13、ASCII徹底大特集 第55回

究極のコンパクト新「iPad mini(第6世代)」はどこへでも連れて行きたくなる

2021年10月10日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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期待に違わぬ堂々のベンチ結果

 今回は、新しいiPad mini(第6世代)以外に、比較のためにiPad Pro 12.9インチ(第5世代)、iPad Air(第4世代)、そして旧モデルのiPad mini(第5世代)のベンチマーク結果を並べて比較してみることにした。このうち、iPad Pro 12.9インチモデルは、元来はMac用に開発されたM1チップを搭載している。その他はAシリーズのチップで、具体的には旧iPad mini(第5世代)が、A12 Bionic、iPad AirはA14 Bionic、そして芯iPad mini(第6世代)がA15 Bionicとなっている。

 M1チップはMac用とはいえ、もともとはiPhoneやiPad用のARMベースのAシリーズのチップから派生したものだけに、アーキテクチャには共通点が多いと思われる。マルチコア構成のCPUとGPU以外に、機械学習関連の処理に対するアクセラレーター、Neural Engineを搭載しているのも、今回取り上げるすべてのモデルのチップに共通した特徴だ。

 今回実施したテストは、Geekbench 5、Geekbench ML、Antutuの各ベンチマーク専用アプリと、Safari上で動作するJetStream 2のJavaScriptによるベンチマークの合計4種類だ。それぞれのテスト内容を簡単に紹介しつつ、結果を考察していこう。

・Geekbench 5
 Geekbenchでは、CPU性能とGPU性能を計測する。CPU性能は、1つのコアだけを使ったシングルコアと、すべてのコアを使用したマルチコアの各スコアを別々に計測できる。一方のGPU性能は、GPUを数値計算に利用した際のパフォーマンスを評価する。GPUと言ってもグラフィック性能ではない。

 結果をまとめて一覧表で確認しよう。

 これをグラフ化すると傾向がひと目で理解できる。

 CPUのシングルコア性能では、世代の古いiPad mini(第5世代)を除けば、それほど大きな差はついていないように見える。しかしマルチコアを使ったCPUテストやGPUテストでは、やはりM1を搭載したiPad Proが頭一つ抜けている。

 M1はCPUもGPUも8つのコアを実装しているのに対し、iPad AirのA14は、CPUが6つのコア、GPUは4つのコアを装備する。新しいiPad miniのA15はも、CPUのコア数はA14と変わらず6つだが、GPUは5つのコアを装備する。

 ただし結果は、A14と比較してCPUもGPUもわずかずつ速くなっている程度だ。それに対して旧iPad miniの結果は、目に見えて遅い。つまり、それだけ新iPad miniの性能向上が著しいのだ。なお、旧iPad miniのA12のコア数は、CPUもGPUもiPad AirのA14と変わらない。

・Geekbench ML
 Geekbench MLは、機械学習に関するCPU性能とGPU性能、さらにはCore MLの性能が計測できる。このうちCore MLの性能は、主にチップ内蔵のNeural Engineを使った結果と考えられる。

 結果は以下のようになった。

 グラフで表現してみると、Geekbench 5とは、少し違った傾向が見えてくる。

 単純に速さの順位をつければGeekbench 5の結果と変わらない。しかし、CPUとCoreMLの結果を見ると、旧iPad miniを除いた現行3モデルの性能差はかなり小さくなっている。それでもGPUテストでは、コア数が他より多いM1を搭載するiPad Proが、一歩抜きん出た速さを示した。

・Antutu

 Antutuは、主にスマートフォンの性能評価に使われているベンチマークテスト用のアプリ。CPU、GPU、MEM(メモリ)、UI(ユーザーインターフェース)の各性能を評価して、総合得点を算出する。一般的には総合得点が、そのデバイスの性能を評価する重要な指針となっている。

 結果を表で確認しよう。やはり今回テストした4つのモデルの順序は、これまでのテストと変わらない。

 この結果を積み上げグラフで示してみると、各モデルの性能の差が、どこにあるのかが視覚的に理解できる。

 iPad ProのM1は、やはりGPU性能が抜きん出ているのが分かる。また、iPad AirのA14と新iPad miniのA15でも、主にGPU性能の差が大きいという結果が示されている。

・JetStream 2
 JetStream 2は、ウェブブラウザー上で実行するJavaScriptとWebAssemblyの実行速度を評価する。インターネット上で誰でもアクセス可能なBrowser Benchmarksのサイト(https://browserbench.org)が提供している。ここでは各iPadの上のSafariで実行した結果を比較している。

 各モデル間の性能差はかなり詰まっているものの、速さの順序は他のテスト結果と変わらないことが、グラフでも確認できる。

 これはウェブブラウザーという一般的なアプリケーション上で動作するものだけに、ある意味で実際に各iPadを操作した際の体感的な速度の違いに近いとも言える。言い換えれば、ベンチマーク専用アプリでは比較的大きな違いが出たとしても、ウェブブラウザー上のサイトの表示やウェブアプリの実行速度には、そこまで大きな違いはないということになる。

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