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新色ピンクにさらなる強力カメラ! iPhone 13、ASCII徹底大特集 第55回

究極のコンパクト新「iPad mini(第6世代)」はどこへでも連れて行きたくなる

2021年10月10日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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左が新iPad mini(第6世代)、右が1世代前のiPad mini(第5世代)

ディスプレーはさほど変わらないがカメラは大幅に進化

 旧モデルとの比較に戻ろう。実際の画面サイズを見比べると、旧モデルにあったホームボタンが廃止されていることもあり、新モデルでは長辺方向のベゼルの幅がかなり狭くなっている。そのため、本体サイズは長辺方向に短くなったのにもかかわらず、画面の長さはむしろ拡大している。

 よく見ると、短辺方向のベゼル幅は新モデルの方がわずかながら広くなっているが、実際に使っている範囲では、それはまったく気にならない。それよりも、画面の四隅のエッジが丸い角丸長方形になり、狭くるしさのようなものがなんとなく緩和された効果の方が大きい。

 実は新旧モデルで、ディスプレーの表示密度という意味での解像度(ppi)は、ともに326ppiで同じだ。ただし、物理的なディスプレーの外形寸法が異なるため、画素数という意味での解像度は、旧モデルの2048×1536ピクセルに対し、新モデルでは2266×1488ピクセルとなっている。幅はわずかに狭まり長さは1割ほど長くなった。つまりディスプレーの縦横比も変化している。現在の感覚では、新モデルの方が自然に感じられる。

 解像度以外のディスプレーのスペックも、最大輝度が500ニトで、色再現範囲は広帯域P3、True Toneにも対応しているなど、表示性能に関しては同一と言える。この点ではむしろ旧モデルの方が、時代を先取りするようなディスプレー性能を備えていたと言えるだろう。ただし、Apple Pencilへの対応は、旧モデルが第1世代、新モデルは第2世代となり、iPadとしての用途や性格を異なった領域に位置付けるような違いを生むこととなった。

 ごく簡単に言えば、旧モデルは事務的な用途に、新モデルはアーティスティックな用途に向くと言える。

 ちなみに、このiPad miniの326ppiというディスプレーの解像度は、iPad Airや同iPad Proの264ppiという数字をはるかに上回り、iPadとして歴代最高を誇る。ただし、さすがにiPhoneと比べると低い。iPhone 13と同iPad Proでは460、同iPad miniでは476ppiとなっている。

 このiPad miniの326ppiという解像度は、良いことばかりとは限らない。Macの一般的な解像度(たとえばMacBook Pro 13インチでは227ppi)の1.5倍近い値のため、そのままSidecarディスプレーとして利用すると、Macに比べて表示が細かくなりすぎる傾向がある。その結果、サイズ感もずれて、Mac側のディスプレー設定の「配置」では、実際の見た目よりも、かなり大きなディスプレーとして位置付けられてしまう。

 もちろん、Mac側のディスプレー設定で「スペースを拡大」を選ぶことで、Macのディスプレーの画面の解像度をiPad miniに近づけることは可能だ。

 これによって、両者のサイズ感も近くなり、Macの物理的なディスプレーサイズに対して、iPad miniの画面が小さくなり、見た目の感覚に近いサイズで位置付けられるようになる。

 ただし、そうすることによってMac側のディスプレーの見た目の解像度はかなり高くなるので、Mac単独で常用するには細かすぎる表示になると感じる人が多いだろう。

 一方、正面から見ただけでは気づかない違いとして、ディスプレー側にあるフロントカメラが、旧iPad miniから大きく進化している点は見逃せない。簡単に言えば、画素数が7MPから12MPへと7割ほど多くなり、「写真とビデオの自動HDR」だったものが、「スマートHDR 3」に進化している。さらに「映画レベルのビデオ手ブレ補正」も装備して、iPad Proのスペックとほとんど同等のものとなった。実は、昨年登場した現行のiPad Airのフロントカメラは、iPad miniの旧モデルとほとんど同等のものだ。今回のiPad miniは、少なくともフロントカメラのスペックも、iPadとして最新の世代に脱皮したと言える。

左が新iPad mini(第6世代)、右が1世代前のiPad mini(第5世代)だが、比べてみるとリアカメラが大きくなり、進化が見て取れる

iPad mini(第6世代)用のSmart Folioは装着することで、本体から張り出したリアレンズの段差を補う

 一方のリアカメラは、旧モデルの8MPから12MPへと、1.5倍の画素数となっている。また、最大5倍のデジタルズームも装備するなど、使い勝手もかなり向上している。このリアカメラのスペックは、ハードウェア的には現行のiPad Airとほぼ同等のものだ。となると、新iPad miniのカメラはフロント側だけiPad Airよりも1世代進んでいることになる。これはむしろiPad Airのフロントカメラが1世代遅れていると見るべきだろう。

 こうしてさまざまなスペックを見渡してみると、画面サイズを除けば、iPad miniはiPad Airの小型版というより、iPad ProとiPad Airの中間に位置するマシンと見ることも可能なことが分かってくる。

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