みなさんはLeTVというスマートフォンメーカーを覚えているでしょうか? まもなくスマートフォン市場に復活予定で、どんな製品になるのかマニア層から注目を集めそうです。
LeTVは2014年に突如現れ、超ハイスペック・低価格という驚きのスマートフォンを次々と出して世界中から注目を一気に集めました。ちなみに2014年といえばシャオミは「Mi 4」を発売。すでにシャオミのスマートフォンはスペックの高さで人気でしたが、LeTVのスマートフォンは金属ボディーや大画面の採用で、シャオミ以上にカッコよくスペックも高いモデルがそろっていたのです。
登場時の状況は過去に記事を書いているのでそちらをご覧ください→(下位モデルですら秒速で完売した史上最強スペックスマホ『LeTV Max』実機レビュー)。
LeTVは元々中国でIPTV(インターネットTV)の放送を展開しており、それを受信するためのハードウェアとしてセットトップBOXを販売。さらにその延長としてスマートフォン市場にも参入したのです。その後はブランド名を「LeEco」に変更。しかし2017年に「Le Max3」など3機種を出した後に市場から撤退。電気自動車などグループ全体で急激な投資拡大を進めた結果、資金難に陥ってしまったのでした。ちなみに一時は経営に行き詰まっていたCoolpadに出資したり、中国市場でもシェア10位内に入るなどイケイケでした。
そんなLeTVが今年になってスマートフォンを出すようです。なお、現在のブランド名は「Letv」と頭の「L」の文字だけが大文字。ということで以下はその表記とします。
中国のスマートフォンの認証機関に現れたのが「Letv L5」という製品。これが4年ぶりのLetvの製品のようです。現在わかっているスペックは6.5型(1600x720ドット)のディスプレー、4800+200+200万画素カメラ、5G対応。スペックを見ると1000元台(2~3万円)のエントリー機かもしれません。
中国のネット上では9月中旬にスマートフォン新製品が発表されるという噂でもちきりでしたが、結局まだ登場にはいたっていません。その代わり出てきたのはまったく予期されていなかったウェアラブルデバイス、Letvブランドのスマートウォッチ「Letv Watch T2」でした。
Letv Watch T2の主なスペックはディスプレーが1.32型(390x390ドット)、本体は金属製でベルトは樹脂製または革が選べます。IP67の防水にも対応。バッテリーは200mAhで最大7日間、実働3~5日間の利用が可能。対応スマートフォンはiOS 8.0以上またはAndroid 4.4以上です。
おもな機能はアクティビティートラッカーとして15種類の運動量の測定や睡眠時間の計測、本体のセンサーを使った血中酸素飽和度測定。また呼吸訓練やワークバランスの表示など、日々健康な生活を送れるアドバイスも提供してくれます。
筆者も過去にLetvのスマートフォンを使っていたので、このスマートウォッチには興味を持ってしまいます。個人的に残念なのは、表面からみてもどこにも「Letv」の表示がないので、これを自慢できないこと。とはいえ499元(約8500円)という価格は安いので1つ買ってみようかと思っています。
さて、あとは本当にLetvブランドのスマートフォンが出てくるかどうかです。半導体不足が深刻な状況なだけに、新興メーカーはなおさら新製品の展開が難しい状況ですが、ぜひ過去のあの栄光を思いださせてくれるカッコイイスマートフォンを出してほしいもの。
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