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業界人の《ことば》から 第451回

スタバ1杯と同等料金で毎日、家の苦労を解決するYohana Membership

松岡陽子氏「10年後も、AIがすべてを解決する環境にはならない」

2021年09月20日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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30~40代の働く親に向けたパーソナルアシスタント

 Yohana. LLCが第1弾サービスとして開始する「Yohana Membership」は、30~40代の子育て世代の女性など、働く親を対象に、「こなさねばならない⽤事(タスク)」への負担を軽減するパーソナルアシスタントサービスだ。2021年9⽉9⽇から、⽶シアトルにエリアを限定してサービスを開始した。

 月額149ドルを支払えば、件数制限なしで、利用者のタスク遂行を支援してくれる。

 「利用できるタスクの件数を制限してしまうと、それを気にして使わなくなってしまう。だからアンリミテッドにした。料金は1日5ドル程度。スターバックスのコーヒー一杯分のコストで利用できる」という。

 具体的には、利用者は、Yohanaアプリのチャット機能を利用して、Yoアシスタントと呼ばれる問題解決のプロフェッショナルに連絡を取り、やりたいことや、やらなくてはならないことを相談。Yoアシスタントは、社内外の様々な分野別エキスパートや専任リサーチャー、地域ネットワークを駆使して、タスクを実行するための⼿配を⾏ってくれる。

 たとえば、家の修理や改装、カーペットのクリーニング、友人の誕生日のプレゼントの相談や注文、水泳教室などの⼦どもの習い事や課外活動の相談、旅行やデートの企画、歯医者や美容室の予約などの様々なタクスについて、Yoアシスタントは、最適な専門業者を見つけ、見積もりを取り、作業予定などの手配を行ってくれる。

 Yoアシスタントは、データシステムと直感的なツールを利⽤して、完了したタスクを学習することで、利用者の好みに合わせた解決策の提案ができるようになり、蓄積されたデータとAIを活用して、短期間に、効果的なタスク完了に取り組むことができる。子供の洋服の購入の際にも、好みやサイズを理解していたり、スケジュールや行きつけの美容院、好きなブランドなども理解して、毎日をサポートすることになる。

 「このサービスがないと困る、あるいは生きていけないと思ってもらったり、なにかをやらなくてはいけないときに、最初にYohanaを考えてもえたりするようになることを目指したい。それができれば、会員数は増える。悩みや課題を、人やテクノロジーに助けてもらうことで、生活が豊かになるという仕組みを広げたい。いまは、スターティングポイントであり、小さい発表かも知れないが、夢は大きい」と語る。

 松岡氏自身も、この1年間に渡って実施したフィールドトライアルに参加。やりたいと思っていた自宅のガレージの改装を、Yoアシスタントの提案や手配によって実行。映画館のようにして、ポップコーンを食べながら、子供たちと楽しんだり、友人が遊びに来た時に使える空間に変えたという。

 「少しカビ臭いという話をしたら、Yoアシスタントが専門家に相談をして、私のスケジュールにあわせて専門家を手配し、水漏れしていることやシロアリがいることを発見し、ガレージを改装する前に、修理や駆除をしてくれた。また、改装についても、多くの費用をかけるものから、手軽にできるものまで、いくつものオプションを用意してくれ、私は、手軽にできるほうを選び、設置する家具などは子供たちと一緒にカスタマイズすることにした。自分だけではできなかったことが、周りの人が動かしてくれることで実現できた」とする。

 そして、「私たちの周りには、やらなくてはいけないが、積み重なりがちなタスク、後まわしになってしまうタスク、やりたいと思っていてもできないタスクという3つの要素がある。だが、Yohana Membershipによって、すべてのTo doを、1人で負担する必要が無くなり、大切なことに使える時間を増やすことができる」と語る。

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